【刀剣乱舞】ほのぼの幼女本丸！続編 (ページ39)

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37話不動行光2 ページ39

どうせ俺はダメ刀だよ

折れていく仲間を見るだけ

信長様の死を見るだけ

守れないダメ刀

ごめん

＿＿＿＿＿＿

ﾋｭｯ

首が閉まるような苦しみを感じて飛び起きるA

涙がボロボロと零れる

清光「ん…」

清光は寝返りを打っている

『きょみちゅ』

ゆすゆすとゆすっても

んー

と言うだけで起きない

Aは起き上がって手荒れ部屋に向かった＿＿＿

『ふとー』

不動の名前を呼んで手入れ部屋を除く

月光が差し込むが

布団のあたりは暗く何も見えない

一歩入ろうとした瞬間

キラリと輝く短刀が襖に刺さった

震えるような殺気にこてんと尻餅を着く

「…こども…？」

月光がその正体を照らす

不動が刀を落とし

安堵したように尻もちをついた

＿＿＿＿＿＿＿＿

直ぐに清光はAが居ないことに気づいて走り出す

そして微かな音を頼りに手入れ部屋に向かうと尻餅をついて何が何だかわからないという顔をするAとその横には廊下に深く刺さった刀

そしてボロボロと床を濡らすほど涙をこぼす不動＿＿＿

＿＿＿

清光「落ち着いた？」

不動は手入れ部屋の端っこで俯いたまま動かない

清光はAを隣に座らせてロウソクをつけて部屋を明るくする

清光「わかったとはおもうけど、ここはあんたの本丸じゃない、そして俺はここの審神者の初期刀であり審神者代理の加州清光、そしてこっちは審神者のA」

『AはAだよー！しゃにわなの！』

不動「…」

清光「刀を抜いたことは別に怒ってないよAも怪我してないし、目覚めてこんな所居たら警戒するのも仕方ないだろうし。

政府から大体の事情は聞いた、
あんたの所の本丸の話だけど聞く？」

不動はピクリと反応し、静かに首を縦に降った

清光「あんたのとこの本丸の審神者は逮捕、
8割の刀剣男士は刀解希望したって、
あと希望を聞いてないのは不動行光。あんただけ
ゆっくり考えていいってさ、
ここに滞在許可は得てるからゆっくりしなよ」

そう言ってAを立たせて手を繋ぎ立とうとする

不動「…俺はダメ刀だ」

俺の主になった本丸は不幸になる

仲間を守れない

でも、この無念を残したまま

刀解され消えていくのは怖い

心のどこかで1番最初の審神者のように幸せに暮らしたいって思ってるから＿＿＿