96和 心配 ページ3
ゴシゴシごしと洗濯板で一つ一つ丁寧に洗う
善逸は先程から無言で何かを考えながら洗濯をしていた
Aは善逸の顔を覗いたり周りを回ったりしているが、ふと足を止めた
「A？？」
不思議そうにAを呼ぶ炭治郎
『ぜんいちゅ！まってて！』
「えっ？」
善逸は突然呼ばれた名前にびっくりして顔を上げる
その瞬間
「A！どこ行くんだ！」
Aは縁側をよじ登り、炭治郎の制止の声を無視して廊下を走り出した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『おにちゃ！』
ドンッ！！とその背中を向けている人物に抱きつく形でぶつかると
ギロッと不機嫌な顔で振り返った
「ﾁｯ、なんだよガキ、この屋敷のガキか？」
不機嫌な声でAを引き剥がした
『ぜんいちゅがね、かなししょーなの！』
「あ……？？お前さっきのガキか」
どうやらぶつかったAのことを思い出した獪岳
『ぜんいちゅと仲直りちよ！たんじろがねー！ケンカしたりゃ、謝るー！って言ってたのぉー！』
「炭治郎って誰だよ……なんで俺がカスに謝らなきゃいけねぇんだ、」
蝶屋敷、つまり柱であるしのぶの所の子供だと思い込んでる獪岳は無下に扱えずイヤイヤな顔をしながら答える
『ぜんいゅはね、しんぱいちてた！』
「あ？心配？カスが？俺に、そんな訳ねぇだろ」
『いつもねぇ！よるねぇ！おはなししてくりぇるの！おにぃちゃんが、しんぱいだぁって！』
＿＿＿＿＿＿
夜寝れない時、炭治郎と善逸、たまに伊之助が面白い話や自分の話をして眠りにつかせてくれる
善逸はAと同じ布団で横になりながらよく話していた話
「俺には兄弟子がいてさ……」
『あにでしぃ？』
「えっと……お兄ちゃん的な……！そいつは努力家で、俺はそいつを尊敬してる。でもいつも不満そうな音が響いていて、いつもなにかに怒ってるんだ……いつか壊れてしまうんじゃないかって心配なんだよ……でも俺の話なんて耳を傾けてくれないし。逆効果でさ」
そう言って目を閉じた善逸の顔は酷く心配するような顔をしていた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「あいつが俺に心配なんかするはずないだろ。あいつは俺のことが嫌いなんだ」
いつも逃げてばかりで先生を困らせていた善逸が鬼殺隊に入れたことが気に食わない様子
「もうあいつの話はすんな」
そう言って立ち去ろうとした袖をAが掴む
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みんちょ - がんばれー！！！！更新応援してまっす！！！原作沿い好き！！(← (2023年3月25日 15時) (
レス) @page8 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 続きが気になって昼も眠れません！！！！！！更新応援します! (2020年12月17日 7時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続きが気になってワクワクが収まりません！ (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 面白いです！(≧∇≦)更新頑張ってください！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 8e4c4e4065 (このIDを非表示/違反報告)
リモル(プロフ) - 玄弥お願いします！更新応援してます！ (2020年5月18日 18時) (レス) id: b2aae06043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れーむん | 作成日時：2020年2月11日 18時
