54和 代償 ページ8
「いいか、まず手に力を込めろ」
『?』
「なぁ、炭治郎!Aちゃんポカーンってしてるけど……」
炭治郎と善逸は縁側にすわり
庭で鍛えようとしているAと草蔭をみていた
どうやら善逸は草蔭と炭治郎の話は全て聞こえていたらしい
「いいか、異能を使う時は意識しろ、そして想像するんだ……」
数刻後____
「よくやったな!さすが血が濃いだけはある!!まさか数刻でできるようになるとはな!」
Aの手には元気な鳥が抱えられていた
羽が傷つき飛べなくなっていた鳥……Aの力により傷が完全に癒えたのだ
「Aすごいぞ!頑張ったな!」
炭治郎はAの元にはしりAをめいいっぱい抱きしめた
「どうやら、外傷は直せるが、骨や体内の傷は直せないみたいだな、まぁこれから開花していくだろう」
『んみゅーたんじろーねむぃ』
「言い忘れていたが、異能には代償がある」
「え」
ピシリと固まった炭治郎
「えぇ!!そんな大切なことなんで言わないのぉおおお」
善逸は発狂して草蔭に掴みかかっていた
「いやぁ!すまんすまん!だが代償と言っても、人それぞれだ、俺の場合は体力が削られるだけだが、中には寿命を削る者もいる」
「えぇえええ!Aちゃん、しんじゃ、死んじゃうの!?」
その時炭治郎が何かに気づいた
「そう言えば……あの時も、Aは……」
「そう、こいつの異能の代償は睡魔だ、異能を使えば使いほど睡魔が襲う、しばらくしたら回復するみたいだがな、よかったな」
『んー……』
「こぉら、目擦らない」
『はぁーい』
目を擦ろうとしたAの手を炭治郎が優しく握った
「そのうちほかの術も使えるようになるだろう、才のある子だ、きっと無理に鍛えなくても使えば強くなっていく、これからバンバンつかってけ」
「はい!ありがとうございます」
「お前にこれを渡しておく」
そう言って炭治郎に懐から取り出した巻物を手渡した
「これは……」
「術の使い方を記した巻物だ、なにか役に立つだろう、お前にそれをやる。引き取らない以上、近くで教えることは出来ん、お前が読んで教えてやれ」
「ありがとうございます…!」
炭治郎は受け取ると懐にしまった
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麗(プロフ) - 43ページ 名前変換出来てないところありますがわざとなのでしょうか? (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 同じく34ページ 希血 ではなく 稀血 ではないでしょうか? (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 34ページ 塁 ではなく 累 です。 (2020年10月25日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凄いいい話ー!累死んじゃってるけどほんと可哀想だよね…過去…_(:3」z)_ (2020年2月20日 17時) (レス) id: 4b674ab2ae (このIDを非表示/違反報告)
pikachulove(プロフ) - 創作では幸せに…ということで救済してほしいです! (2020年2月11日 17時) (レス) id: 0d02ad4b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れーむん | 作成日時:2019年10月12日 9時