眠る君の横で ページ21
.
ふと目が覚めるとまだぼんやりと外は薄暗くて、もう少し眠れるな〜なんて思って寝返りを打とうとするのに一向に体は動かない。…あれ、布団ってこんなに重たかった？
なんだろうと思い顔を上げて体の方に視線を送ると、逞しい腕ががっちりと腰に回っている。
…！？！？
びっくりして飛び上がると
紫耀「…いでっ！」
『いたっ！！』
デジャブかな...今度は紫耀くんの顎が私の頭上へとクリーンヒット。どうやら私、知らぬ間に彼の抱き枕にされていた模様。
紫耀「ん…あ！ごめんAちゃん、大丈夫？ほんとにごめん！」
『だ、大丈夫…てか紫耀くんお熱は？！痛いとこない？？』
熱を吸い上げてシワシワになった冷えピタの上から手を当てて熱の確認してるとされるがままの紫耀くんはちょっとだけ眉毛を下げて笑う。
紫耀「看病してくれてありがとね、だいぶ楽になったよ。」
『よかった、、お腹は空いてない？お粥とうどんならどっち食べれそうかな？あとアイスもあるよ』
紫耀「アイスっ！？えー、やっば...俺めっちゃ幸せやん、、」
『いっぱい助けてもらったお礼になるといいんだけど...』
紫耀「…ねえAちゃん、ちょっとだけぎゅってしたい。」
子犬みたいな顔して何を言うんだこの人は。
そしてどれだけ私の心臓壊せば気が済むんだああっ
って叫びたい気持ちを必死に抑えて、手を広げて"おいで？"って首を傾げるあざと系男子に視線を送る。
そんな顔されると断れないし、いや、断る理由もないっていうかむしろ良いんですか？って感じなんだけど、、、何を言ってんだ私は。とりあえず遠慮がちに抱き着いてみることにした。
『お、お邪魔します...』
紫耀「ふふ、はい(笑)」
笑うと垂れる目、可愛いんだよなあ紫耀くんって。
お目目もくりくりしてて、鼻も高くて、ほんとこんなイケメンなのに今こうして私を抱きしめてるのが不思議なくらい。
紫耀「Aちゃん、今彼氏おる？」
『え、もし居てこんな事してたら相当やばい...(笑)』
紫耀「だよね、ならよかった(笑)」
私の頭におでこを置いて、背中にぎゅーっと腕を回して、
まるでそこに私が居るのか確認するみたいに痛いほど抱き締められる。
紫耀くんに潰されそう...(笑)
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小松ミナ(プロフ) - すてきなお話で、待つのも楽しみにです(〃ω〃)紫耀くんとのこれからが気になります♡ (2022年12月3日 15時) (
レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぴ(プロフ) - ミナさん» のんびり亀更新ですが...笑 コメントありがとうございます。励みになります！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: d58e5be1a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 更新嬉しいです!ありがとうございます (2022年12月3日 6時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 続き楽しみです(๑>◡<๑) (2022年12月2日 22時) (レス) id: f4f49d3608 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆぴ | 作成日時：2021年9月6日 18時
