両片思い《 永瀬 》

＃６ ページ22

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神宮寺さんが式場の予約をしている時間、








私と廉さんはドレスを見ていた。








ウェディングドレス、女の人なら誰もが一生に一度は着たいと思う物だと思う。








普通のウェディングドレスならいいと思う。








でも…私はちょっと違うみたいで。








廉「 うーん…なんか違うねんなぁ、
やっぱオーダーメイドの方がええと思うけど… 」






「 お、オーダーメイドっ！？ 」








ウェディングドレスをオーダーメイドなんて






生きてきて一度も聞いたことない。








むしろ、初めて聞いたくらい。








だって一生に一回しか着ないのに…






オーダーメイドなんてお金持ちがする事だって…








…あ、廉さん、お金持ちだった。








そんな事を考えていると廉さんが聞いてくる。








廉「 えっ、オーダーメイド…あかん？ 」






「 いや…オーダーメイドなんて、初めてだから 」








なんて言うと、廉さんは笑った。








廉「 ほんなら、初めてのオーダーメイドやね、笑 」








なんて言って目を細めるその姿が








廉さんには、とてもよく似合っていた。








それからオーダーメイドのウェディングドレスを作るためにデザインを考えて、






採寸や生地選びを楽しく済ませた。








廉さんのお陰で凄く充実した時間だった。








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