じゅーさん ページ15
貴｢バイパーー！！！｣
ぎゅーーーー
マーモン｢っっ、姫！
苦しいよ｣
貴｢うん。だって初めて会えたんだもん｣
ヴァリアー｢？！｣
マーモン｢…そうだね
とりあえずボンゴレに入るなら九代目に会ってきたら？｣
貴｢そうだね
でもどうやって？｣
マーモン｢ボス｣
ザン｢何だ｣
マーモン｢姫を本部に送ってもらえないかい？｣
貴｢ひとり？｣
そうきいたAの顔はまるで捨てられた子猫のようだった
マーモン｢ここでまってるから｣
そういって赤ん坊はAの目線に合わせて浮かぶ。まるで赤ん坊をなだめるように
ザン｢おい。用意ができた｣
マーモン｢ありがとう、ボス。さぁ姫いってらっしゃい｣
貴｢うん｣
ザン｢答えろ｣
その威圧的かつたった一つの言葉でマーモンが答える
マーモン｢もちろんさボス。
あの子はそうだな、この世界の力の全てをもって生み出されたかわいそうな子だよ。
彼女を守るために力を分散させるために力を石に封じ込めたんだ
その力は力がなければ飲み込まれてしまう。
マーレ、ボンゴレ、アルコバレーノこの3つのファミリーが受け継いだんだ。
あるときボンゴレ初代ボス、ジョットの力不足のせいで彼女はあの氷の中に閉じ込められた。
だが彼女は体がなくてもほかの人の体に乗り移ってこの世界を見続けた。
その時にアルコバレーノが彼女を守っていたんだ。
だから彼女を知っているけどあったことはないってことさ。
まぁ記録には残ってないし彼女が話してたり寝言を繋げたりで憶測もいくつか入っているけどね。
ボクが知っているのはこれぐらいさ｣
ルッス｢人見知りっていうのは？
なんで私には話してくれたの〜？｣
ベル｢そうだぜ。なんで俺らにはアレなのにカマはいいんだよ｣
マーモン｢それは多分ルッスーリア、何か彼女にあった時にもっていなかったかい？｣
ルッス｢え？あ！
ポッケにクッキーがあったわね。でもそれだけよ？｣
マーモン｢やっぱりね。彼女は鼻がいいんだ。あとお菓子が好きでね。体質的に糖分を過剰摂取しなきゃいけないのも関係しているんだろうけど。
あと人見知りっていうより本当に信頼できるのか怖いんだよ ｣
レヴィ｢怖い？何がだ｣
マーモン｢自分の前から急に消えてしまったり、裏切られたり、まぁそれはボクにもわからないけどね。
でも一度心を開いたらとってもいい子なんだよ。ちょっと素直ではないけどね｣
そういって赤ん坊らしからぬ苦笑を浮かべる
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作者名：リン | 作成日時：2014年10月12日 14時
