episode41 ページ9
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いつもよりハイペースで飲みすすめても、酔いは回るどころか覚めていくばかりだ。
大橋｢ちょっとトイレ行ってくるわ｣
｢っ、わ、私も｣
3人の空気には耐えられなくて、大橋くんに次いで私も席を立った。
良くないとは思いつつも扉付近で待ち伏せをして大橋くんを待つ。
良規が今日ここに来た理由が、私が想像しているものでないことを確かめたい、そう思ったから。
大橋｢あれ！Aちゃんもトイレ？｣
｢、ううん…大橋くんに聞きたいことあって｣
大橋｢なにー？｣
｢、 良規なんか言ってなかった、？｣
大橋｢なんかって？｣
｢…その、彼女さんと喧嘩したとか、｣
大橋｢ううん、聞いてへんよ｣
｢そっ、か…｣
大橋｢正門、Aちゃんと会えるようなって嬉しいんとちゃう？笑｣
｢いや、どうかな…｣
大橋｢だって1年ぶりやろ ー？俺が正門やったらめちゃくちゃ嬉しいもん！やっと彼女ちゃん許してくれたんやろなぁ｣
｢…｣
大橋くんはそうやって言ってるけど、
きっとそんなことはない。
あの子が良規と私が会うことを許すとは思えないし、
そもそも彼女を傷つけてまで私に会うなんて行動、良規が取ることはもうないはずだから。
大橋くんと席に戻ると何となく空気は重々しくて、
考えたくない答の可能性が私の中でどんどんと膨らんでいく。
大橋｢どうしたん？なんかあった？｣
正門｢ん、いや…ちょっと言うタイミング逃してんけどさ｣
嫌だ、聞きたくない。
だって、今聞いたら
正門｢実は俺別れてんな、彼女と｣
私の心は、ぐらついてしまう
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作者名：うに | 作成日時：2023年11月8日 3時
