アネモネ27 ページ27
学校が終わり、かっちゃんと二人で勝利と優勝を迎えに行く。
かっちゃんは寮なのに、わざわざ保育園まで迎えに行ってくれて、本当に二人のことが大好きだと実感する。
「ママ〜!」
二人がそう言いながら、タタッと私の元へ走って来ると、かっちゃんがやっぱりか。なんて顔になるのは、お決まりで
保育園の先生もクスッと笑っている。
完全にママっ子だもん。
「おら、勝利来いや」
「んーん、ママ」
そう言って、勝利にフラれるとチッと舌打ちして優勝の方をヒョイっと抱っこして、見つめる。
「テメェははなさねぇ」
「パパしゅき〜」
優勝はかっちゃんに会うと、パパっ子になるから、スリスリしてと二人の世界に入り込んでいる。
うん、羨ましい。
私も、スリスリしていいかな?…あ、きもいか。
なんて自問自答しながら、勝利と手を繋ぐ。
「あ。かっちゃん、内緒にしててごめんね」
「ほんとだわ、クソが。これから内緒にしてたらぶっ殺す」
「うーわ、こっわ。内緒事できないね…はは」
苦笑いして、かっちゃんに抱っこされてる優勝の髪を、サラサラと撫でるとニタァと笑う。
可愛いな、結んであげたいけど、こういうのは多分かっちゃんの方が得意だ。
「早よヒーローなって迎え行くとか言ったけどよ」
…あ、そんなこと言ってた。
と、過去のことを思い出す。
あの頃は、この子達を妊娠して凄く焦ったなぁ…なんて。
「俺らが自立出来たら迎え行くわ」
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りなつぁん(●´ω`●)(プロフ) - この作品最高でした!もぉーーー!!!作者さん尊敬しちゃう!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月3日 19時) (レス) id: 5ecd6ef3df (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - ryeさん» 申し訳ございません。内容はそのままで数字を間違えていました。ご指摘ありがとうございます(´˘`*) (2018年9月1日 11時) (レス) id: 276cbd697b (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 13話が飛んでしまっているみたいなのですが…。 (2018年9月1日 7時) (レス) id: b3f0c6fde1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイラ | 作成日時:2018年8月12日 21時