意味わかんない ページ6
井浦side
私は、入学当初から神崎君のことが好きだった。
一目惚れ。
顔だけじゃん、など言われたって構わない。
好きなのは、変わりないから。
神崎君は、みんなの中心で、みんなみんな、平等に仲良くしてて。
私だって、その中の一人で。
でも、まだ、"井浦さん"呼びなんだ。
まぁ、私だって恥ずかしいから心の中では"神崎君"だけどね。
…私たちは、ただの…友達。
私が、そう思ってないことを知ったら、離れていくかな…?
そう思ったら、伝えられない。
最近、神崎君が特別仲良くしている女子がいる、と噂で聞いた。
そんな事、あるわけないだろうと思ったけど、一応確かめたくて教室に行ってみた。
そしたら、神崎君、隣の席の女の子に必死にしゃべりかけてた。
でも、その子は面倒くさそうに返事したり、無視したり。
正直、嫉妬もしたし、その子の態度にイラついた。
「…意味わかんない…っ!なんで…太陽…っ」
なんであんな子にしゃべりかけるのか意味がわからなくて。
それでも、まだ、好きって事は無いのかな、なんて。
ある日、神崎君と一緒に帰りたいな、と思い教室に行った。
そしたら、あの2人が…いや、神崎君があの女の子の手を掴んでいた。
わたしだって神崎君に触れたことないのに…
イライラして…哀しくて…ふと気づけば告白してた。
"意味、わかんねぇよ。"
そんなの、私が一番わかんないよ。
どうしてあの子にそんな構うの?
…神崎君の方が意味わかんない。
………あんな子、消えてしまえばいいのに。
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作者名:みくおん。 | 作成日時:2016年7月25日 22時