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“私達、一生友達だからね!”
一生?
あなたの一生は、1週間なのですか?
“そんな子だったんだ…最低だね。”
根も葉もない噂を信じて離れて行くほど、あなたは私の事を軽く見ていたんですか?
“きっと…戻って…来るから…いき、て…帰ってくるから、ね…”
帰ってこなかったじゃないか。
きっと?何それ。
帰ってこなかった為の保険の言葉?
ばっかみたい。
そこまでして私をどん底へ突き落としたい?
信じられないよ。
もう、全部。
訳分からない。
何が嘘で、何が本当なのか。
全部、全部、嘘に見えて仕方が無い。
なにも、信じられるものが無い。
嘘っぽい約束なんてしてる暇あったら、私をドン底から救ってよ。
そんなことも出来ないくせに、よく一生とか、きっととか、絶対とか、使えたもんだね。
あほくさい。
馬鹿馬鹿しい。
嫌になる。
吐き気がする。
近藤A。
私は、3歳で人間不信になった。
「君は、今日からココで暮らすからね?」
まだ幼かった私は、親が死んだなんて意識は一ミリもなく、呑気にお母さんは来ないの?なんて言ってた。
大きな施設を見上げ、一人寂しく家にいる方がいいのに、なんて思ったっけ。
「……はい。」
「近藤…A…どうも……あぁ…3歳、です…」
3歳のくせによろしく、って言われても無視したから、感じ悪いとか言われて、次の日には近寄ってくるやつがいなかったっけ。
本当、馬鹿馬鹿しいよね。
人間って。
誰かとむれてないと生きれないの?
なら、一人になった時どうするの。
でも、1番馬鹿馬鹿しいのは、
「はぁ…寒…」
素直になれない、自分かもね。
あれから9年がたち、私は今でも人間不信だ。
今日は中学の入学式。
最悪で最低のイベントだ。
「…また、感じ悪いって言われるんだろーな…」
学校では、それだけではないと思う。
だって、いじめとかあるんでしょ?
絶対私、ターゲットになるな、って、自分でわかるもん。
でも、人間不信は治らない。
今まで誰ともふれあってこなかったから。小学校は一、二回しか行かなかった。
中学は、高校受験があるから強制で行かされた。
「はあ…かったる…」
こんな所、すぐにでも辞めて自由になりたいのに。
これから、私は、面倒なやつに巻き込まれることになる。
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作者名:みくおん。 | 作成日時:2016年7月25日 22時