23 o.s. ページ24
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それから月日は流れ、(人1)は九歳になった。
季節は春。世間一般でいうと小学四年生だ。
あの日、(人1)に病気のことを伝えた日、そのことを翔ちゃんとニノにも話したら二人とも心底安心したような表情を浮かべた。翔ちゃんなんて超泣きそうになってた。
小さい頃から、甘えるということをほとんどしたことがなかった(人1)にとって、自分の弱い所を見せるのは少し恐いものがあるんだろうけど
普段からそれくらい甘えてくれてもいいのに、なんて話をした気がする。
未だに(人1)の涙は見たことがないけれど、少なくとも1歩は、前よりも(人1)に近づけたと思う。
最近は熱も落ち着いてきていて、また松潤のとこにも通えるようになった。
学級に行く時は本当に嬉しそうで、特別キラキラした笑顔を見せてくれるからこっちまで幸せになる。
楽しそうな(人1)に勉強を教える松潤もまた楽しそうだ。
相変わらずの飲み込みの早さで、もう既に小学五年生の内容までやってるらしい。
雅｢あ！リーダー！！！｣
廊下を歩いていたら、向こうの方からブンブンという効果音がつきそうな勢いで手を振りながらこちらに走ってくる相葉ちゃん。ちなみにリーダーというのは学生時代のあだ名で、相葉ちゃんだけは今でもそれが抜けていない。
その姿と声に思わず笑みがこぼれる。
智｢ふふふ、どしたの相葉ちゃん｣
雅｢いや、(人1)病室にいなかったから、どこにいるのか聞こうと思って！｣
智｢(人1)ならたぶん今は松潤のとこだよ｣
雅｢あそっか！最近は学級にも通ってんだっけ！｣
なるほど、という感じで腕を組む相葉ちゃん。その表情はどこか嬉しそうだ。
きっと相葉ちゃんも、(人1)が楽しそうに学級に通ってるのが嬉しいんだろうなあ。
智｢なんか(人1)に用あったの？｣
雅｢いやいや！病室の前通った時に、いたらお話しようと思って入ったんだけどいなかったから、どこ行ったのかなって｣
智｢たぶんあと20分もすれば戻ってくるよ｣
雅｢そっか！ありがと！｣
じゃあね！っと言って颯爽と走り去る相葉ちゃん。
無邪気だな〜
そこで改めて、(人1)は色んな人から大切に思われてるんだなと実感する。なんだかそれが自分のことのように嬉しくて、先程よりも少し弾んだ気分でまた廊下を歩き進めるのだった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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こすもす(プロフ) - れもん♪さん» ありがとうございます！なかなか更新出来ずにすみません。エンドは正直迷っているんです、、始めは悲系で書こうとしていたのですが、最近はハッピーエンドもいいなあ、なんて思ったり、、優柔不断ですみません。ぜひ読ませていただきます！ありがとうございます！ (2020年4月30日 16時) (
レス) id: e0e3e6cb7b (このIDを非表示/違反報告)
れもん♪ - とてもいい作品ですね！楽しみにしながら読んでます！ハッピーエンドですか？私も「人気者の、和也くん。」という小説を書いているので良かったら読んでください！これからも応援してます！ (2019年12月7日 14時) (レス) id: 94ce30e2f8 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす(プロフ) - きいちゃん∞さん» ありがとうございます！これからも楽しみにしてます(^-^) 私もがんばって出来るだけ早く更新します！笑 (2015年7月6日 23時) (レス) id: 657ee5dda8 (このIDを非表示/違反報告)
きいちゃん∞(プロフ) - こすもすさん» ありがとうございます。すごく嬉しいです。更新が遅い私ですが、これからもよろしくお願いします。私も｢虹｣大好きです (2015年7月5日 11時) (レス) id: 835f387473 (このIDを非表示/違反報告)
こすもす(プロフ) - きいちゃん∞さん» コメントありがとうございます！他になければ、悲系にさせてもらいます！ きいちゃんさんの作品、すごい大好きです！これからも頑張ってください！ (2015年7月5日 10時) (レス) id: 657ee5dda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こすもす | 作成日時：2015年5月20日 0時
