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先に行ってきな、って言われたんだけど
どうしようか迷っちゃって
そしたら
「ん？一緒に行くか？」
「…っ！…い、行けるもん！」
ちょっと俯いてた顔をのぞき込まれて
顔が赤くなるのが分かった
それを隠すように急いでバスルームに向かった
やっぱり汗かいてたからシャワー浴びたらサッパリした
頭拭きながらリビングに戻ると
キッチンの方から2人の声がして
「……ショウちゃん？」
「ん？あ、あがったか。んじゃ急いで行ってくる」
って
すれ違う時に、ぽんぽんってされて
それがやっぱり安心する
バスルームに向かう後ろ姿を見てたら
「カズ」って呼ばれた
「あ、…はい」
「にゅうめん、かき玉にする？」
「にゅう、めん…？」
「あ、そっか。あったかいそうめんをそう言うんだよ」
「…なんか、かわいいですね」
「…そう言われるとそうだね」
のんびり言うサトシさん
ショウちゃんと何話してたか聞きたかったけど、
なんとなく分かったから
「卵、欲しいです」
「りょーかい。そうめんすぐ茹でれるから、シャワー終わったら準備するね」
「はい」
リビングに戻ろうとしたら
「カズ」
「はい？」
振り返ると
ちょっと苦笑気味に
「ショーくん、カッコつけなとこあるからさ」
「…え？」
次の言葉を聞く前に
「出たよー」って、ショウちゃんの声
「声デカイなー。すぐ出るから一緒にリビングで待ってて」
ショウちゃんとは違う
けど安心する笑顔
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年11月6日 5時
