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ショウちゃんの少し昔の話 ページ6
*
お祭りの日
3人でのんびり帰る間
ずっとショウちゃんが手を繋いでてくれて
街から離れて、家への一本道に入った時
反対側を歩いていたサトシさんが
「帰ったら軽く何か食べる？2人共、そんなに食べて無いんじゃない？」
と、言った
確かに
たこ焼きも小さいパックのを半分こして
イカ焼きも半分こ。あとかき氷
こうやって俺達3人だけになると、ちょっと安心して
それを自覚したら少しお腹空いたかも
「あーそういえばあんま食ってないわ。カズは？」
「ん…ちょっと…」
「ならそうめんでも湯でよっか。この時期大量にあるし」
冷たいのとあったかいの、どっちがいい？
って聞かれて
夜になっても蒸し暑いのに
「…あったかいのが…いいです……」
そう言ったら
サトシさんが「じゃあそうしよっか」って
ショウちゃんが「意外とかき氷で冷えたかもな」って
2人のその言葉に、また泣きそうになって
でも、ここで泣いたら心配させちゃう
だから
繋いでる手の力をほんの少し強くしたら
ショウちゃんも同じ様に握り返してくれた
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年11月6日 5時
