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……今日は、智くんの言う通り
少しだけど時間が出来たから
だから……
「俺はいつでも翔くんが一番だよ」
「……ごめん。完全に俺の勘違いで…」
勝手に飛躍して考えて
智くんが俺との約束…忘れてるのかも、って
終わったらすぐ帰るよ、って言ってたから……
「んふ。翔くんのそういうの、短所だけどかわえーよな」
「ど、どこがだよ！」
勝手にグルグルして…
それで、俺自身もだけど
大切な人に変な誤解を与えて…
「……めんどくさいじゃん…」
ボソッと呟くと
隣にいた智くんに肩を引かれて
ぽすん、と寄りかかる形になった
「短所だけど、俺にとっては可愛いけどね」
「……だからどこがさ…」
「んー。グルグルしちゃってプチパニックになってるとことか」
「何それ。ドSじゃん」
思わず笑ってしまうと
だからさ、と
俺の頭をぽんぽんとしながら
「ちょっとでも不安に思ったら言いなさい」
「……え、？」
「翔くんの一番の短所で、俺にとって困る短所は。そのまま溜め込んじゃうとこだから」
「……困らない短所、なんてあるの？」
「んー。高いとこで震えてるとことか？」
「それ、短所じゃなくて苦手な事じゃん。しかもやっぱりドS発言じゃん」
そう言えばこの人雑誌とかで
俺がアタフタしてるの見るの好き、とか言う人だわ…
「とにかく、ちゃんとワガママ言って頼る事。分かった？」
「……善処します」
「もー」
笑いながら、今度は俺の頭をわしゃわしゃしだしたから
「やめなさい！」って言ったけど
こうやってさ
子供扱いされてるって思うのと同時に
言いやすい様にしてくれてんだろうなぁ
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作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 8時
