第12話 ページ14
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A『ん…』
あれ、ここはどこだ…
なんか体が重い。
徐々に視界が回復してきた。
健「!…起きた!起きたぞ!おい!俺が誰だかわかるか?」
なんだ?騒がしいけど…この声と顔からして…
A『健……』
健「正解!第2問!ここはどこだかわかるか?」
A『ここ……病院…?』
健「全問正解!おめでとう。意識はしっかりしてそうだな。今、翔が先生呼んでくれてるから。」
そうか。俺は握手した後に倒れて…
あの記憶はなんだったんだ。走馬灯とかでもないし…
弟達に相談……いや、余計心配させちまうかもしれない。やめとこう。
健「おーい…本当に大丈夫か?まぁ、起きたばっかりだしな。まだゆっくり休め。」
そう言うと頭を撫でられた。
なんかこそ痒い感じだけど、安心した。
A『ん、ありがと。心配かけたな』
健「いいんだよ。兄弟だろ?」
A『ふ、そうだな。』
すると、病室のドアが勢いよく開いた。
翔「先生!こっち!早く!」
先生「ドアを開ける時はゆっくりね翔くん。」
A『毎度お騒がせしてます。先生』
この人は、俺たち3人を親みたいに見守ってくれてる信頼出来る先生だ。
先生「私は気にしてないよ。でも今回は、流石に焦った。なんせ、滅多に怪我をしないAくんが運ばれてきたんだから。しかも、あの東京卍會にね。」
A『あー…縁があって入ることになったんです。』
先生「おー。そうかそうか。まぁ、仲間が出来ることはいいことだからね。わかってると思うけど、程々にね」
A『はい。』
健「それはそうと、先生。Aの体は大丈夫だったんですか?」
先生「調べてみたところ、体に異常は見られなかったよ。倒れた原因は不明だけど、もしかしたら、過度なストレスが倒れる原因に繋がったのかもしれない。今日は、このまま入院して、明日の検査で異常がなかったら、退院って感じかな。」
過度のストレスか…確かに、あの時流れた映像は俺にとってストレスになっていたのかもしれない。
それなら納得だな。
先生「じゃあ、俺は行くね。病室ではくれぐれも騒がないように。ではお大事に。」
医者特有の決まり文句を言うと先生は病室を去っていった。
───その日は、弟達と一緒に病院に泊まり、次の日の検査でも異常は見られなかったため、俺は無事に退院した。
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創作(プロフ) - ユアさんさん» 読んで頂きありがとうございます!あ、本当ですね😳直しておきます💦 (2022年12月3日 22時) (レス) id: 8d76c0f7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ユアさん - この作品なんか好きです!それと、三ツ谷が三ツ矢になってますよ…😅 (2022年12月3日 22時) (レス) @page15 id: ae68d762ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:創作 | 作成日時:2022年6月20日 0時