・ ページ2
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
結局集合時間には間に合わなくて、
先生先輩に小言言われながら仕事しました。とほほ
ひと段落して今度こそクラスのテントに戻ると
Aおかえり〜、とのんきに手を振っている凛。
「ただいま〜。あ、次何の競技?」
凛「んとねー、おっ騎馬戦だ」
青城の騎馬戦は各クラス数人の猛者しか出れない、
体育祭の目玉競技なんだ。
グラウンドの両端に騎馬が並ぶと、各クラスのテントからも大きな声援が上がる。
おおお、すごい盛り上がり…!これが高校生か、!!
ピストルの音が鳴り、騎馬が一斉に動き出す。
ガチだとは聞いていたけど想像以上にガチだ。
凛「すっごいね」
「ね、……あ」
その時私の目に飛び込んできたのは、
砂埃が上がるグラウンドで次々に帽子を奪うひとつの騎馬。
その上にいたのは、
─── さっきハチマキを拾ってくれた男の子だった。
「あ!!!あの人!あの人!」
凛「っえ、何なになに」
「あの超強い騎馬の上の人、あの人がさっきハチマキ拾ってくれたの!!!!」
凛「、え、あそうなんだ?……そんな興奮することか??」
試合終了のピストルが鳴った時、
彼はほかの騎馬を全滅させていた。
取った帽子を掲げて無邪気に笑う彼から、目が離せなくなった。
「かっこいー、…」
凛「…え」
「かっこよくない?!!あの人すごく!」
凛「珍しいねってか初じゃない?Aが男子にこんなに食いつくの」
私は今まで彼氏はおろか好きな人すらいたことがない。
男友達はそれなりにいる方かなって思うけど、その誰にも恋愛感情を抱いたことはない。俳優とかアイドルとかにもハマったことないし、タイプとか聞かれてもいまいち分かんない。
凛の言う通り、心の底からかっこいいと思った人は
あの男の子が人生で初めてかも…。
「私あの人のこと好きになっちゃった、のかな、?」
凛「…えっ、一目惚れ??」
「、かも」
凛「…おお〜、Aの初恋は一目惚れだったか、!」
Aにもついに春が来たかー!!とニヤニヤしながら私の頭を撫で回す凛。
恥ずかしくて、くすぐったい。
これが恋なの?
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
328人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風花 - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×2でした (12月10日 19時) (レス) @page46 id: e49a6fb07b (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 初めまして美羽です一目惚れでした。読みました続きを楽しみにしてます! (10月11日 1時) (レス) @page13 id: 3d5ecef508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:心晴 | 作成日時:2023年10月6日 0時