21話 アフリカ ページ21
今、俺は海外にいる。え、なんでかって?五条先生に誘拐されたからである。
「まーまー、Aそんな怒んない、怒んない」
『怒こってはないです。しかし、なぜ、アフリカに…』
「なぜって、そりゃあ、任務のついでにAの術式を見るためだよ」
『俺の術式を…、それはなぜ』
「Aの術式って人の術式を盗むんでしょ?」
『まぁ、そうですね。しかし、これには制約と誓約があり、盗むのは簡単じゃありません。』
「制約と誓約?」
『はい、全部言うのはちょっと無理ですが、術式を盗むためにはクリアしなければならない過程が4つあります。なので、今、俺が持っている術式も今は7つだけです。』
「なるほどね、ちなみにどんな術式持ってるの?」
『例えば、空間をねじ込む能力、そして呪言、あとは、攻撃性のないものを具現化する能力です。』
「他には?」
『他はあまり使わないので内緒です』
正確に言うと、それを使うまでもなく今まで祓ってきたわけだが…。これからはそうもいかないだろう。この男に捕まったからにはな。
「ん〜、じゃあ、攻撃性のないものを具現化する能力って言ってたけどどういうものを具現化してるのかな?」
『そうですね、例えば呪言を使う際、遠くにいる敵に聞こえなくては意味はないでしょ?そのためにスピーカーを具現化させて遠くまで聞こえるようにしています。ついでに言うと、具現化したものは他人が使うこともできますが、半径20メートルを超えると消えます。』
「なるほど、有効に使っているんだね!」
こうして会話をしていると目的地に着いた。
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れい | 作成日時:2023年2月7日 2時