第１４話ー過去編ー マフィア時代 ページ18
暗い闇の中で小さな悲鳴と僅かな布の音
青い満月だけが光として一点を照らす。
灯万里(…嫌だぁ…苦しい…痛い……なんで動けないの？)
卯源｢何故動けないか疑問と言った顔ですね？理由は簡単
私が……異能力者だからですよ。｣
灯万里｢エッ……｣
卯源｢私の異能"今宵及ばぬなら"は夜のみ使用が出来ましてね？
暗殺にはもってこいの異能なのですよ。｣
灯万里は身が凍った様に固まった。息も忘れる程に……
卯源の手が灯万里の足を這った……その時だった。
｢随分愉しそうな事をしてるじゃないか〜私も混ぜてはくれないだろうか？｣
冷たい声が男女の耳を貫いた。
灯万里｢……太宰さん…｣
卯源｢邪魔が入ったねぇ((ｶﾞﾘｯ｣
太宰｢私のモノに手を出すなんていい度胸をしているねぇ？
余程の死にたがり屋か…ただの馬鹿なのか
さてどちらだろうね〜♪｣
大宰は顔こそ笑っているが声には明らかに怒りと殺気が含まれていた。
太宰の目は闇色に染まり、卯源どころか灯万里さえまでもが
動けずに居た。
太宰の姿を目に映すと灯万里は意識を手放した。
太宰｢さて私の秘書を返して貰おうか？｣
卯源の側に来ると太宰は重い蹴りを入れる。
卯源｢ハハハハハハハ……痛いなぁ…中堅以下と聞いていたが
とんだハッタリだ。｣
太宰は何処からか現れた黒服に銃を構えるように指示を出す。
卯源｢そんなに大事か？その秘書が……秘書の代わりくらい星の数程居るだろう？｣
太宰の手が止まり、踵を返し、卯源の目を見て言った。
太宰｢君が触れたモノは私の所有物だ。君如き下人が触れて良いものではないのだよ。
芥川くん。｣
芥川｢はい、太宰さん。｣
太宰｢彼に最高の死を、君に任すよ。良いな？失敗は許さない。｣
芥川｢はい。太宰さん。｣
太宰｢では御機嫌よう卯源影久くん。｣
太宰は灯万里を抱き抱えその場を後にする。
背後からは人ならず者の声が響き渡った。
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遂に！過去編は次が最後となります！
やっと本編に戻れます(｡´-д-)
自分で書いてるのになんて長いんでしょうかε=(〜Д〜;)
そして次回予告です！
次はちょっぴり甘くしますよ！！
夢主の太宰に対する忠誠心を書きたいと思います！
秘話も含めたいと思いますのでお楽しみにv(*・∀・*)ピース
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作者名：恋歌 | 作成日時：2018年1月20日 1時
