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「あっ、ちょっとごめん。僕の部屋、隣なんだけど、ちょっとすぐ確かめたいことがあって…寄っていってもいい?」
『全然大丈夫だよ』
ありがとう〜、と言いながら鍵を開けるまふくん。
「どうぞどうぞ」
『え、でも』
「風邪ひいちゃったら困るでしょ」
『えっ…』
また、優しさに負けてしまう。
まふくんは2階に上がって行ってしまい、勝手にリビングの電気つけていいから、そこで待ってて!というので、言われた通り電気をつけた。
……豪邸?
えっ、ここおんなじマンションだよね、、、?
なんていうか、全体が統一されていて、すごくおしゃれな部屋だ。
でも、ゲームが置いてあったりして、男の子らしさを感じる。
と、何気なくソファの方を見ると。
「…はっ、カービィ、、、!」
カービィの大きなぬいぐるみと、てるてる坊主?のぬいぐるみ。
実は私は、大のカービィ好き。
「わぁ…おっきい…もちもちだぁ…」
思わず、ぬいぐるみを抱えてしまう。
思ったよりも重くて、私はソファにころっと倒れてしまった。
「A、終わった…って…」
あっ、やばい
『ごめんねまふくん!私、カービィ好きで、つい…』
あわあわとぬいぐるみを元に戻そうとしていると。
「…ダメじゃん。」
「え…」
起き上がろうとする私の肩を掴んだまふくんは、そのまま私をソファの上に押し倒した。
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作者名:芽亜里 | 作成日時:2018年7月7日 21時