楽しそうだな ページ16
「Aさん!機能回復訓練終わりました!」
炭治郎は嬉しそうに俺の部屋にやってきた。
「よかったよかった」
「あの、昼間はずっとここにいるんですか?」
「そうだよ。いつ人を襲ってもおかしくないからな」
「禰豆子にも会いに来てください。
Aさんに会いたそうでしたから」
「今から行こうかな」
「ほんとですか!?きっと喜びます!」
蝶屋敷に行くと大部屋には患者が何人かいたから、フードを被って通り過ぎた。
廊下をスタスタと歩くと、だんだん声が聞こえた。
「ねぇずぅこちゃぁぁぁああん!!」
角を曲がると、金髪の男に抱きつかれた。
「善逸?」
「Aさん!?禰豆子ちゃんはぁ!?禰豆子ちゃんの音がしたのにぃ!?」
「ムッ」
俺の足に禰豆子が引っ付いていた。
「久しぶりだね」
しゃがみこんで禰豆子と視線を合わせる。
「A…!会いた、かった!」
「俺も会いたかったよ」
「えへ」//
「ぐはっ!!破壊力やばすぎぃぃぃ!!!
羨ましいぞこの野郎!俺の禰豆子ちゃんをぉ!」
「禰豆子、話せるようになってきたんだな」
「Aさんを見て学んだんだと思います」
「……偉いな」
よしよしと頭を撫でてやると、嬉しそうに俺の身体に身を預けた。
「Aさんは兄弟はいないんですか?」
「いないよ」
俺は捨て子で両親に会ったことがない。
里親に拾われた。
その日は、雪が降っていたそうだ。
「Aさんからは優しい匂いがします」
「そうかな」
「ムカつくけどあんたからは確かに優しい音がする」
「……君らの方が優しいよ」
彼らみたいな人になりたかった。
「ありがとう」
ホッコリと安心したのか、軽く笑みがこぼれた。
「むうっ」//
禰豆子はずっと俺に抱きついてくる。
「おいテメェそろそろ禰豆子ちゃんから離れろ!!」
「禰豆子、善逸のとこに行きな」
「……やっ!」
「ガーン!」
「嫌われるようなことしたの?」
「断じてしてないはず!」
愉快だ。
毎日、楽しいだろうな。
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ゆう(プロフ) - いやいやそんなこと!次回6話程で完結しますので是非見てください!! (2021年3月11日 0時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - おぉ、なんかいつの間にか凄いことに、どうしたらこんな続きが気になる終わり方が書けるんだ? (2021年3月10日 22時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ほんと増えましたよね!嬉しい……(泣)見てくれる人がいると自然とニヤけが止まらなくて気持ち悪い顔してます笑 (2021年3月6日 13時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - お気に入り登録一気に増えましたねぇ、どんどん人気になっていく、凄い、、! (2021年3月5日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 頑張りますー! (2021年3月3日 21時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年2月19日 21時