証 ページ39
「確かに貴方は問題ばかり起こすので溜息をつきます。
外に出るなと言っているのに外に出ます。そして怪我をして帰ってきますよね。
本当に、頭を抱えます。怒っても聞かないんですから」
「っ」
「でも、その怪我は誰かを守った証です。
任務の怪我、アオイたちを必死に守ってくれた時の怪我、罵倒された私と姉さんの仇を討ってくれた時の怪我です。
みんな貴方には感謝してるんです。
Aさんは立派な人ですよ」
俺の頭に手が乗り、撫でられた。
「元気だしてください」
ああ、今すぐ抱きしめたい。
抱きしめて離したくないのに身体が動かないのが難点だ。
「しのぶさんが俺にキスしてくれたら元気出るよ」
「は、は?」
流石にひかれたな。
「なんて、冗だ……」
チュ
彼女の方に顔を向けると頬に唇が当たった。
「っ!!じょ、冗談ならもうしません!」//
「あ!ちょっと待っ!」
しのぶさんは恥ずかしそうに出ていってしまった。
「はぁー……」
今はこの部屋に誰もいれたくない。
「やば……」////
力が入らなくて、照れた顔を隠せないから。
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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年11月29日 15時