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本当のきもち ページ41

Aは着替えると更衣室を出た。


「うー?」


あ、禰豆子。


「あ、あう、A!」

「太陽克服できて良かったな」

「う〜!」

「子ができたらこんな感じかぁ」

「A、子供、欲しい?」

「んー」


子ね、考えたことなかったけどいいかもな。

でもしのぶとは片思いだし無理だ。

ってそんなこと考えるってことは欲しいってことか?


「欲しいといえば欲しいかもな」


ガシャンッ!!


「!?」


すごい音がして前を見ると、しのぶが花瓶を落としていた。

しのぶは呆然としながらこちらを見て立っている。

Aは急いでしのぶの傍によった。


「大丈夫?怪我は?」

「え…?あっ」


花瓶を落としたことに今気づいたのか。

ていうか指少し切れてるし。


「あのー今すごい音が…ってええ!?どうしたんですか!?」

「隠か。花瓶が割れた、掃除を頼みたいんだけど」

「もちろんですやります!」

「助かるよ」


Aは立ち尽くすしのぶの腕を引いて医務室に向かう。

しのぶはAの背中を見て辛そうだった。


「絆創膏貼るから指出して」


浅い傷でよかった。これならすぐ治りそうだ。


「……ん、貼り終わった。あのさ、

俺もう君への気持ちの整理つけてるから」


しのぶを諦めるという気持ちの整理。

本当は全くできてないけど安心させたい。


「子が欲しいんですか?」

「……うん。欲しい」


君との子なら欲しい。俺とは無理だろうけど。


「欲しいの?」

「今の私はそんなこと…」

「もし健康体で鬼がいない世界だったらどうする?」

「それならもちろん、欲しいですよ」

「来世で桐生に会えるといいな」

「……」


「その時は君に幸せが宿りますように」


しのぶの手を持って手にキスをした。

そしてAは立ち上がりドアに向かう。

するとしのぶは一言声をかけた。




「さようなら」


「……さようなら」





もう「またね」とは言わなかった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 胡蝶しのぶ , 男主   
作品ジャンル:恋愛
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ゆう(プロフ) - hutoさん» ほんとだ!!今急いで直しました!!見てくれてありがとうございます!気をつけますね! (2021年2月4日 2時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - いつも面白いお話ありがとうございます!気になったのですが、あなたの笑顔のお話の最後上弦の参となっていたとですが、上弦の弐ではないのですか? (2021年2月4日 1時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 小桜さん» 鬼滅の刃はしのぶ最推しですっ。かわいいですよね!桐生も報われてほしいんですけどどうなることやら…。ありがとうございます!頑張ります!コメントも励みになります^^* (2021年1月25日 10時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)
小桜 - ゆうさん» お返事、ありがとうございます!しのぶさん、愛らしくて可愛いですね。桐生君は少し可愛そうな存在ですね...。頑張ってください!これからも応援しております! (2021年1月24日 11時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 小桜さん、初めまして!見てくれてありがとうございます!!そう言っていただけるととても嬉しいです!幸せ願うばかりです。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: c0465afe59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃゆ | 作成日時:2021年1月17日 0時

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