【A3!】ビジネスカップル【皇天馬】

ビジネス17 ページ23

｢…はぁ？｣



目の前に出てきた天馬を見ると、何故か殺気が湧いてくる。

近くにいたチャラ男さんが、天馬に
｢テンテン、その言い方は良くないよん☆｣とふざけた注意をしていたが、もちろん無視。




｢何よ、ポンコツが私を呼んでおいてその態度。

あー、そうかぁ。天馬はバカだから勉強教えてもらいたかったんだぁ｣


｢はぁ！？うるせぇ！！｣


｢ふ、二人とも落ち着いてっ！！｣




女の人は私と天馬を引き剥がして、寮へ上がるように促した。






・

・

・




｢…にしても、オーラがすごいなぁ｣

｢それな｣

｢近くでみるともっと綺麗…｣





ボソボソと聞こえる話を受け流しながら歩いていると、広い部屋に着いた。
そしてソファにぼふっと天馬が座る。


私は天馬の態度が気に食わなかったから、向かいのソファに座った。




｢あんたさぁ、私を呼んでおいて何様のつもり？｣


｢うるせぇなぁ｣


｢うるせぇなぁ じゃないでしょ？！
ほんっとありえない！！！だからあんたとビジネスカップルなんて嫌なの！｣




怒りに任せていたら、天馬は目を見開いて私を見ていた。
周りの人も口を開いてこちらを見ている。


…あれ？私さっきなんて言った？




《だからあんたとビジネスカップルなんて嫌なの！》




…あ。






｢て、ててて、天馬｣


｢……お前…｣






口元をひくつかせながら、私にジリジリと迫ってくる天馬。
私はソファに座ってるから、動くことは出来なかった。




｢お前はバカか！！！！｣


｢馬鹿にバカって言われたくないし！！｣


｢うるせぇバカ！！！！｣






頭をグリグリされて、普通に痛い。

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