《6》 ページ8
｢くっそ、『たるち』ってやつずっとランキング1位だしなんなの？！｣
｢先輩、それずーっとやってますよね〜｣
｢乙ゲーの体力回復の間はこれやってんの。｣
｢ほぇ〜｣
どれだけ稼いでも、たるち のポイントに届かない。
2位のNEOってやつはもうちょいで抜けそうなんだけど。
｢あーしくじった。くっそAちゃんおこだよ｣
｢あ、そうだ先輩｣
｢なに｣
｢もうすぐ彼の誕生日なんですけど、何を渡せばいいですかね〜？｣
指をひたすら動かしながら、恭乃の話を聞く。
ゲームの妨害を平気でする恭乃はあほ面を下げながら私を見ていた。
｢デートとか会う機会を増やして、好みを聞き出せばいいんじゃない。それだったら何が欲しいとか自然と分かってくるだろうし｣
｢あー、なるほど！さすが先輩。乙女ゲームで慣れてますね｣
｢誰だと思ってんの
…ふぃ〜クエスト終わったー｣
私はキリがいいところで、ゲームを終了した。
さすがにずっとゲームしている訳にもいかないからね。
すると店員が両手で料理を持ってきた。
｢お待たせいたしました。パスタとハンバーグです｣
｢ありがとうございまーす｣
｢ごゆっくりどうぞ｣
そう言って立ち去ると、恭乃が目を少し輝かせながら、ハンバーグを切った。
｢いまの店員さん、なかなかイケメンでしたよね！｣
｢うーんそうかなぁ？｣
そんな会話をしていると、レストランの入口にまたもや見覚えのある姿。
｢あ。先輩、あの人って｣
｢い、至さんだ……｣
入口から相当近い席に座っていたので、わかりやすい。
私はサッと顔をメニューの紙で隠した。
さすがの至さんも私に気付かず、一緒に来ていた女性をエスコートしている。
ｼﾞｪﾝﾄﾙﾒﾝだ…。
うん、好きだ！！！！
恭乃は少し焦りながら小声で話す。
｢ちょっと先輩！声掛けなくてよかったんですか？！｣
｢何言ってんの私だよ？！声掛けれると思う？｣
｢思いません｣
｢でしょ｣
すると至さん達は案外近いところに座る。
やばいやばいやばい、バレるバレるバレる。
｢せ、先輩っ、近くないですか？！｣
｢気にしない。そっちを向かなければ大丈夫｣
｢そ、そうですね｣
そう言いつつ、私は至さんをガン見した。
・
・
(先輩、めっちゃ見てるじゃないですか…)
(ごめん、やっぱ気になるわ)
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蒸田。（むしだ）(プロフ) - さかさん» コメントありがとうございます！！語彙力を失うほどそう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年4月30日 22時) (
レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
さか(プロフ) - 最高です！！A3!の夢小説は初めて読んだのですが、1発で当たりの作品を引いたな！！って思いました笑 ほんとに最高です！至さん推しなので、ほんとにほんとに最高です(語彙力) 更新楽しみにしております！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 4f77bf1428 (このIDを非表示/違反報告)
蒸田。（むしだ）(プロフ) - 藍さん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年4月15日 19時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください!!応援してます♪ (2017年4月13日 0時) (レス) id: 1c9b5608e2 (このIDを非表示/違反報告)
蒸田。（むしだ）(プロフ) - 奈々さん» d( '-' ) (2017年4月2日 16時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
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