《茅ヶ崎至誕生祭》 ページ41
私は至さんを誘い出して、夜のバーでお酒を飲んでいた。
まだ全然飲んでないから大丈夫。
うん。きっと。
すると、カランコロンと音がした。
振り返ると大好きな人。
｢至さん｣
｢どうしたの？こんな夜に呼び出して｣
｢遅くにすみません。ちょっと飲みたくて｣
私がそう言うと、｢そっか｣とふわりと笑う。
本人は気づいているのだろうか。
｢(あと25分で至さんの誕生日…)｣
そう思いながら、至さんと会話を始めた。
｢そう言えば、俺とAが出会って何日目？｣
｢うーん、1ヶ月半ですかね｣
｢え、まだそれだけしか経ってないのか｣
｢どうしてですか？｣
私がそう聞くと、至さんは私と目を合わせて優しい音色で言った。
｢だって、プライベートでも会うから、ずっと前から会ってたと思ってた。｣
｢ふふっ、なんか照れますね｣
｢もっと照れて｣
そう言って至さんは私の髪にサラッと指を通す。
それだけで心臓がバクバクしちゃって。
でも今日は至さんのペースに呑まれまいと、必死に顔を隠した。
そして、ちらっと時計をみる。
至さんの誕生日まであと30秒。
私は心の準備がまだ出来ていなくて、無言で至さんを見ていた。
｢…？A…？｣
誕生日まで
3
2
1
｢…至さん
誕生日おめでとうございます｣
私はそう言って、至さんの前に小さなプレゼントを出した。
｢今日、誕生日ですよね？だから呼び出したんです。誰よりも先にお祝いしたくて｣
顔に熱が集まるのを無視して、私は至さんを見続ける。
至さんは私のプレゼントを受け取って、中身をみた。
｢ゲームの方がいいと思ったんですけど、どれが欲しいのか分からなくて…。
迷った結果、ブレスレットにしました。｣
気に入ってくれるか不安だ。
そう思いながら至さんを見ると、今まで見たことがない優しい顔で私を見つめていた。
｢い、至さん｣
｢…ありがとうA。
これ、一生大切にする。｣
｢ありがとう、ございます…｣
至さんはそう言って、ブレスレットをつけた。
うん、私の予想通り似合ってる。
私は少し泣きそうになりながら、至さんの目をひたすら見た。
｢なに泣きそうになってるんだよ｣
｢なってないです｣
｢なってるから言ってるんだよ。
でも、本当にありがとう。誕生日最初に過ごせた人がAで俺、本当に嬉しい。｣
至さんはそう言って私を抱き寄せた。
4.24 Happy Birthday.
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蒸田。（むしだ）(プロフ) - さかさん» コメントありがとうございます！！語彙力を失うほどそう言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年4月30日 22時) (
レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
さか(プロフ) - 最高です！！A3!の夢小説は初めて読んだのですが、1発で当たりの作品を引いたな！！って思いました笑 ほんとに最高です！至さん推しなので、ほんとにほんとに最高です(語彙力) 更新楽しみにしております！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 4f77bf1428 (このIDを非表示/違反報告)
蒸田。（むしだ）(プロフ) - 藍さん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年4月15日 19時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください!!応援してます♪ (2017年4月13日 0時) (レス) id: 1c9b5608e2 (このIDを非表示/違反報告)
蒸田。（むしだ）(プロフ) - 奈々さん» d( '-' ) (2017年4月2日 16時) (レス) id: f91a58f64c (このIDを非表示/違反報告)
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