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｢留学……｣
｢うん。アメリカで音楽を勉強するの。
…いつ帰ってくるかは分からない｣
留学 という言葉が胸に刺さった。
Aがいなくなった時と同じように、胸が痛くて苦しい。
｢………、もっと、早く言えよ…｣
｢………ごめんね｣
｢ひでぇよ…｣
｢………、っごめん｣
俺はAを抱きしめて、涙が出そうなのを我慢する。
海外なんか、ここよりもっと危険なんだ。
Aがまた、あの時のように事故に巻き込まれないか、とても不安だ。
…いなくなんなよ、A
｢…万里、私1人前になって帰ってくるから。私が帰ってきた時は…｣
_______私を探して
｢あたりめぇだろ、ぜってぇ探してやる｣
｢……、さすが、自慢の彼氏だ｣
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次の日から、Aと連絡がつかなくなった。
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