花巻君の好きな人は私ではない。２【花巻貴大】

ごじゅうにわ。 ページ14

＊△▽








＿＿＿＿月日は流れ





やってきた



A｢インターハイ予選｣



岩泉｢だな｣




私たち３年にとって３度目のインターハイ



そして、最後のインターハイ






監督｢おい、及川どうした？｣



金田一｢それが〜…｣




A｢…どうせ、外で他校の女子に捕まってんだろ｣




監督｢岩泉｣



岩泉｢はい｣





うわぁ…及川ご愁傷様。






松川｢ったく、最後のインハイっつーのに相変わらずだな、うちの大王様は｣



花巻｢さっすが、及川サーン｣



A｢ほんとね｣






監督｢おーい、春野｣




A｢はい、？｣




監督｢２年の誰か連れてメンバーの申請してきてくれ｣




A｢了解です｣





2年かー、誰がいいかな




松川｢矢巾でよくね？｣



A｢それな。矢巾！ちょいつきてきて｣



矢巾｢えー、俺すかー？｣



A｢俺だ俺。行くぞ｣




ーーー

ーー

ー





矢巾｢６番２年の矢巾秀です。｣



A｢マネ代表３年の春野Aです。｣





受付でメンバーの申請を終わらせ、割りふられた青葉城西高校の待機場まで矢巾と二人で歩く






矢巾｢ねー、A先輩｣



A｢なに？｣





人懐っこい性格なのか、よくわかんないけど私と矢巾はなにげ仲が良い

よく絡んでくるし、ちょいちょいタメ語まざるし(笑)

別に嫌じゃないけど笑








矢巾｢A先輩って及川さんと付き合ってる？｣



A｢……ん？｣






ちょっとまて



えーっと、


ん？





A｢はい？｣




矢巾｢あ、違うんすか？｣




A｢いやいやいや、違いますね。｣




いや、どうしてそうなった？


私と及川がつきあってる？




矢巾｢２年の間でちょっとした話題になってるんすよ。俺も、隣の席の及川ファンの子が言ってて気づいたんすけど｣




A｢／(^o^)＼ﾅﾝﾃｺｯﾀ｣



確かに、クラス同じだし

及川の家で寝落ちしたり

泣いた時に胸借りたり

倒れた時家まで運んでくれたりしたけどさ


でも、



きっとそれは







A｢…及川は優しいからさ、同情してくれてるだけだよ｣



矢巾｢……ふーん、｣




A｢いや、ふっといてふーんってなによ｣




矢巾｢…あー…いや、｣





矢巾は急に立ち止まって頭をわしわしとかいた






矢巾｢…あんまり、そんな悠長な事言ってると｣





A｢？｣









矢巾｢食われますよ？及川さんに｣

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