花巻君の好きな人は私ではない。【花巻貴大】

にわ。 ページ4

△▽




A「…はぁぁぁ…」



朝練が終わり、教室に来た私はクラスのみんなに挨拶をしてから机に項垂れた



なぜ私がこんなに大きなため息をつくのかって？








、







私が花巻を好きだからだよ。






、






ドリンクの事だって、今に始まった事じゃない。毎回の事だけど、でもやっぱり落ち込む事に変わりはない。



私は１年の頃から花巻の事が好きだった。


バレー部に入って花巻に出会って、多分、一目惚れだったかな。それからはどんどん好きになっていった。





及川「もー！Aちゃんまた大っきいため息ついて！幸せが逃げるぞ！！」



A「…はぁ…もう逃げてるよ…」



及川「ちょ、毎日朝練後のネガティブモードやめてもらえるかな！？」




こいつは及川徹。バレー部の(一応)主将だ。

クラスが一緒で、んで席も隣。結構仲いい人の１人。



…ちなみに、私が花巻を好きな事は本人と咲良以外にはバレてしまっている。





及川「マッキーの事なんて、毎日の事なんだからそろそろ慣れなさい！！」



A「ちょ！？声でかいからね！？」




及川「…それに、ドリンクは秋ちゃんにもらってるだけで、好きって決まった訳じゃないじゃん？」





いや、＿＿＿＿それはないよ





…




１年前、
咲良が青葉城西高校に転校してきた。



クラスは別だったけど、転校初日から美人とか可愛いとか話題だったから私もすぐに存在を知った。



…花巻が、惚れちゃったりして。…なんて。









そんなこと考えちゃったからかな



A『花巻ー』


花巻『んー？』


A『あのさー、めっちゃかわいい転校生見t…((ガラッ』





それは今でも鮮明に覚えている




監督『仮入部員連れてきたぞー』



咲良『今日転入してきました！２年の秋瀬咲良です！マネージャー経験あるのでよろしくおねがいします！』





花巻『…！！！//』






顔を赤らめて、俯く花巻





好きな人に、好きな人が出来た瞬間だった。




…




A「…はぁぁぁ…」



忘れられるはずがない。


それだけ、私は花巻貴大が好きなんだ。





及川「…じゃあ、俺と付き合っちゃう？」







、







、






A「ぷっｗあはは！笑その冗談面白いよね！笑」



及川はうちが落ち込んでると時々こんな冗談を混ぜ込んでくる


A「ありがと、励ましてくれて(笑)」




よーし！今日いっちょ頑張りますか！！









及川「…はは、…うん笑」

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