花巻君の好きな人は私ではない。【花巻貴大】

じゅうきゅうわ。 ページ22

△▽





ﾋﾟﾛﾝ♪



A「げ」



授業中、LI〇Eの着信音が鳴ってしまった




先生「おーい、しまっとけよー？」


A「ごめんなさーい」



よかった、軽い先生で


数学の先生とかだと、没収されるからな




鞄にしまう素振りを見せながら、膝の上に乗せてLI〇Eの送り主を確認する。



まったく、授業中に送ってくるなんていい度胸してんじゃねーか。




はるの：なに





はるの：蛍




迷惑な送り主は近所の幼なじみの

月島蛍だった。





ツッキー：練習試合だってね




はるの：だね、てか今授業中じゃないの？




ツッキー：今自習中




はるの：私は授業中なんだなこれが





ツッキー：爆笑




はるの：p(^-^q)




なんだこいつ

用件これだけかよ


休み時間まで待てよ





及川「ｺｿｯ))さっきから誰とLINEしてんの？」



A「あぁ、さっき言ってた烏野の幼なじみだよ。」



及川「…男」



A「さっきからなんだよ(笑)」




まぁ、蛍なんて２つも年下だし
男ってより弟って感じの方が強いな





ツッキー：あ、今日うち親いないからAんち行く



はるの：は、マジかよ



ツッキー：僕シチューがいい



はるの：いや聞いてないから





まったく、


春野家と月島家は仲良しで
しかも両家とも共働きで、親のいない日は片方の家へ行って夜を過ごすのはもう１０年以上になる。




蛍も、明光兄ちゃんの事で塞ぎ込んでるところあるからな

少し心配だけど、まぁこのクソ生意気な性格ならなんとかなんじゃね？ってのが私の考えである


今日私の家も親いないんだよね

じゃあ帰りスーパーでもよるか




先生「おーい、じゃあ春野問２答えろー」



A「うぇ！？」



やば、聞いてなかった




ここは適当に






A「大化の改新です！！」



先生「今は英語の時間だ。あとで職員室にこい。」




……急に指すのはずりーよ。




及川が隣で大爆笑しているのが見なくてもわかった。

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