花巻君の好きな人は私ではない。【花巻貴大】

じゅうななわ。 ページ20

△▽






「くしゅんっ！」





ん？


今の、誰のくしゃみだ？

どこからかくしゃみが聞こえてきたのでボールかごを引きずりながらあたりを見回す



花巻「くしゅんっ！」




どうやら花巻のようだ




正直、昨日の今日で気まづいとこもあるけど


まぁ、立ち直りが早いのが私ですから。




A「花巻？どうしたの？風邪ひいた〜？」




花巻「！、あぁ、春野か」




話しかけると少しびっくりしていた



A「うちで悪うございましたね〜」



花巻「…なんだそれ笑」








、









、







何かおかしい。





いつものノリに乗ってこない。




それに





なんでだろう…



目を合わせてくれない。





私、なんかしちゃったかな？

どうしよう。

頭の中がこの５文字で埋め尽くされた。





A「…あ！昨日さ、どうだった？咲良と相合傘〜笑」


これが、精一杯だった。




花巻「…おう！ありがとな！おかげで幸せな時間を過ごさせてもらったよ(笑)」



あれ…普通に戻った…

勘違いだったかな…？

ホッしたけど



また、自分で自分の首を締めてしまった。



A「…そっか！感謝しろよ〜？笑」



花巻「感謝してるよ！笑 てか春野は風邪ひかなかったか？」



A「大丈夫大丈夫！私強いんだから！」




花巻「そっか」



よかった
いつもの花巻だ



A「てか、今週のジャ〇プ読んだ〜？笑」





幸せな時間、か



そりゃそうだよね。好きな人との相合傘とか幸せ過ぎるよね。



よかったじゃん。





私だってしたかったよ、相合傘。


あんたとね。

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