花巻君の好きな人は私ではない。【花巻貴大】

じゅうにわ。 ページ15

△▽









及川には日頃からなんだかんだお世話になっている気がする。


私が花巻を好きな事もいつの間にかバレていたし、いつも気にかけてくれてる。




あ、




そういえば




A「ねぇ、おいかわー」





ソファでテレビを見ながら、台所にいる及川に問いかける






及川「んー？」






A「及川は好きな人いないのー？」







及川「えっ？！」

ガタガタッ




及川のいる台所から騒がしい音がして

なにやら焦っている様子








はは〜ん？(笑)




A「その反応！！いるんだな〜！？」







及川「……まぁね。いるよ、好きな人。」





やっぱり！！





A「だれ！？どんな人〜？」






及川「…んーとね、一生懸命で可愛いくて、優しくて、ほっとけないすごい大事な子。」




及川はこちらに背を向けたまま、淡々と答えた。



及川にしては案外あっさり認めたな。





A「へぇ〜…ベタ惚れだな(笑)」




及川「まぁね！」




A「うち応援する！いつもうちばっかり相談してるから、いつでも相談して！頑張ってね！」




少しでも恩返しできたらいいな




及川「まぁ、その子も好きな人がいるんだけどね」



A「そーなの？」



及川「うん笑」



及川と言う学年のアイドルに好かれてるのに、別に好きな人がいるなんて


強者だな、その子






A「ふ〜ん？」





及川も、難しい恋してんのかねぇ





及川「はーい！及川さん特製ミートスパゲッティの出来上がりだよ！」



A「待ってました！」

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