花巻君の好きな人は私ではない。【花巻貴大】

じゅういちわ。 ページ14

△▽







A「…お風呂ありがと」




お風呂を借りて、脱衣所に出ると灰色のスウェットがタオルの上に置いてあったから、それを着させてもらった






及川「お湯大丈夫だっt…！？」





A「どうした？」






及川「…いや、…なんでもない…//」





A「スウェットもありがとう。少し大きいけど笑」






すると、及川は深呼吸を１回してから台所に向かった






及川「ご飯とか、食べる？まだ雨すごいし」





チラッと窓に目をやると、暗い景色に白いカーテンがかかっているかのように雨が降っていた。





A「え！及川料理できんの！？」





及川「失礼だな！及川さんもそれくらいできるよ！」





A「じゃあ食べたい！お腹空いた！」






お風呂に入ったら、スッキリして

すっかり元の調子に戻った





及川「じゃあちょっとくつろいでていいよ〜」




A「じゃあ遠慮なく〜(笑)あ、テレビつけてもいい？」




及川「いいよ〜」








テレビをつけてソファに座らせてもらった






スマホを開くと松からLI〇Eが来ていた




まっつん：及川に会った？








何度考えてもやっぱりおかしな状況だ。



及川の家で、お風呂を借りて
しかも夕飯までごちそうになるなんて。


及川のファン達に知られたら刺されるかもな。



この年で暗殺されるのは嫌だな。




はるの：うん、会ったよ




それだけ返信して画面を閉じた。







＿＿＿＿あぁ、



花巻、ちゃんと咲良の事送り届けたかな。






なんて、




せっかくお風呂に入ってすっきりしたのに


また思い出してしまった。

けど、お風呂で涙と一緒に洗い流したおかげかさっきより気持ちはずっと軽かった。



悪いくせだな。

気がつくと、花巻の事を考えてしまう私がいる。



花巻の笑った顔が



どうしようもなく頭に浮かぶんだ。



例えその笑顔が
私に向けられたものではなくても。







及川「あっづぃ！！！」




台所から及川のなんともイケメンの口から出たとは信じられない声が聞こえて



ソファの上で大爆笑した

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