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【弦月 藤士郎】麻酔科医
治せない病気ではないが、手術が必要になった私。
今日から、手術が終わって体調が良くなるまで入院する事になった。
「こんにちは〜、Aさん。僕は麻酔科医の弦月って言います。体調に変わりはありませんか?」
手術をするときに麻酔を打つため、体調を万全にしないといけないと、回診に来たという先生。
「麻酔って、打つと本当に痛くなくなるんですか?」と
不安から聞いてしまうと、
「大丈夫、任せて。怖いかもしれないけど、寝て起きたら僕の同僚が君を治してくれてるから。」
と、先生は優しく微笑んだ。
「じゃあ、僕はこれで失礼するね。何かあったらすぐにナースコール押してね」
と先生は病室を出ていった。
そして、先生は手術当日まで毎日回診に来て、
私の体調を診た後少しだけ他愛のない話をして、帰っていくという日が数日続いた。
手術日、当日。
「とーじろー、準備できたー」と他の先生がそう言うと、
弦月先生は私が寝ている手術台の横に立った。
「じゃ、麻酔していくね。起きたら良くなってるから、頑張ってね」
先生に麻酔が入った点滴をされて、私はしばらくして感覚を失った。
起きると、手術前にいた病室の天井が目に入った。
すると、ちょうど先生が病室に入ってきたところだった。
「ん、ちゃんと麻酔効いてくれたみたい。起きるタイミングもバッチリだね!」
寝起きでボーッとする私を見ながら、慣れた手つきでナースコールを押して看護師さんを呼ぶ先生。
「Aさん、手術は成功したよ!でも、「痛いな」「気持ち悪いな」ってところがあったらすぐに言ってね?我慢はしないこと。」
看護師さんがやってきて、先生はその看護師さんと話し合いながら、呼吸や血圧、 心拍数などを診られて、
意識の回復を確認される。
「今のところ、何も問題なし、と。手術、お疲れ様!
後は回復するまでもう少し頑張ろうね!」
そして、数日後。
来週には退院できる、と先生が言いに来てくれた。
退院日、帰り支度をしていると先生が病室にきた。
「Aさん、退院おめでとう!
これ、大したものじゃないけど、お祝い。ここのお菓子美味しいんだよ!よかったらどうぞ〜」
そう言って、先生は小さなお菓子の詰め合わせをくれた。
「不安だっただろうけど、よく頑張りました!」
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real(プロフ) - すごくおもしろかったです(*´-`)すてきな作品をありがとうございました! (2022年8月29日 17時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
爽健美茶(プロフ) - そーんさん» こちらこそありがとうございます!勉強のモチベが上がって今週も無事に生き延びれます!本当にありがとうございます!!! (2022年2月21日 22時) (レス) id: 2c0501a78a (このIDを非表示/違反報告)
そーん(プロフ) - 爽健美茶さん» お返事ありがとうございます!大変遅くなりましたが、リクエストしていただいたお話2種類、ご希望に応えられているか不安なのですが書かせていただきました!リクエストありがとうございました! (2022年2月21日 0時) (レス) id: 6414b92583 (このIDを非表示/違反報告)
爽健美茶(プロフ) - そーんさん» ありがとうございます!!!早速リクエストお願いしたいんですけど、仕事や勉強を頑張っている夢主を応援するVΔLZが見たいです…!これからも応援してます! (2022年2月14日 23時) (レス) id: 2c0501a78a (このIDを非表示/違反報告)
そーん(プロフ) - 爽健美茶さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようでよかったです!これからも完結するまで楽しんでもらえるように頑張ります!リクエストですが、こんな拙い文章力でも大丈夫でしたら、是非お受けいたします! (2022年2月14日 12時) (レス) id: 6414b92583 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そーん | 作成日時:2022年2月12日 17時