お願い ページ34
【甲斐田 晴】
「ねぇ、Aちゃん、ちょっとだけでいいから、ぎゅーさせてくれない?」
研究などの仕事で疲れてしまったのか、彼から珍しいお願いをされた貴女。
突然の事でびっくりしましたが、両手を広げてあげれば、彼はすぐに貴女に抱きつきます。
「んへへ、Aちゃんありがと〜」
ぎゅーっとされて、少し苦しいな、と思いましたが、
満面の笑みを浮かべている彼を見ると、そんな気持ちもどこかへ消えていきました。
そして、彼の胸の中にいる貴女は、
とく、とく、と少し速めな心音を耳にします。
「甲斐田の心音、聞こえる?」
「え、ちょっとはやい?あー…
恥ずかしいから、あんま聞かないで?」
そう言いながらも抱きしめる事はやめない彼。
心音がまたちょっと速くなったのは内緒です。
【長尾 景】
休みの日。今日は彼と一緒に喫茶店に来ていました。
「おぉ〜、どれも美味しそうだな!ん〜…あ!俺ショートケーキにしよ〜!」
好きなケーキを見つけて嬉しそうにしている彼を見ながら自分も注文を決めます。
そして、しばらくして注文したものが席に運ばれてきました。
「ん〜!やっぱイチゴ美味しいな!」
そういうと彼は貴女の方を見て固まりました。
不思議に思っていると、彼の目線が貴女のケーキに行っていることに気がつきます。
「食べる?」と聞くと目をキラキラさせて彼は頷き、
口を開けました。
いわゆる「あーん」の形になってしまい、少し戸惑いましたが、意を決して持っていたフォークでケーキを彼に食べさせます。
「ん!コレも美味しいな!……って、あれ、」
美味しそうに貴女のケーキも食べた彼ですが、何をしたのか気がついたのか、彼の動きがしばらく止まりました。
【弦月 藤士郎】
貴女がメイクをしていると、
「今日は何を使ってるの?」と彼が横に座ってきました。
使っているものを見せて、女子力の高い彼からアドバイスをもらいながらメイクを進める貴女。
最後の最後、貴女は口紅を塗ります。
「あ、ちょっと塗りすぎかも」
そう言われ、ティッシュで落とそうとすると、彼の薬指が貴女の唇に触れました。
そして、そのまま貴女の唇からとった色を、彼は自分の唇にのせます。
「ん、この色いいね」
「よかったら、今度、この色また借りてい?」
流れるような彼の行動に、貴女は思考停止します。
「あれ?僕なんかした…?」
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real(プロフ) - すごくおもしろかったです(*´-`)すてきな作品をありがとうございました! (2022年8月29日 17時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
爽健美茶(プロフ) - そーんさん» こちらこそありがとうございます!勉強のモチベが上がって今週も無事に生き延びれます!本当にありがとうございます!!! (2022年2月21日 22時) (レス) id: 2c0501a78a (このIDを非表示/違反報告)
そーん(プロフ) - 爽健美茶さん» お返事ありがとうございます!大変遅くなりましたが、リクエストしていただいたお話2種類、ご希望に応えられているか不安なのですが書かせていただきました!リクエストありがとうございました! (2022年2月21日 0時) (レス) id: 6414b92583 (このIDを非表示/違反報告)
爽健美茶(プロフ) - そーんさん» ありがとうございます!!!早速リクエストお願いしたいんですけど、仕事や勉強を頑張っている夢主を応援するVΔLZが見たいです…!これからも応援してます! (2022年2月14日 23時) (レス) id: 2c0501a78a (このIDを非表示/違反報告)
そーん(プロフ) - 爽健美茶さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようでよかったです!これからも完結するまで楽しんでもらえるように頑張ります!リクエストですが、こんな拙い文章力でも大丈夫でしたら、是非お受けいたします! (2022年2月14日 12時) (レス) id: 6414b92583 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そーん | 作成日時:2022年2月12日 17時