88 脱走兵 ページ38
貴方side
第七師団に勤めて早3ヶ月がすぎた頃だ
私は脱走兵となった。戦争が嫌だったからである
自分勝手だが、今から遠い所へと向かったのだ
3日間何も食べれていない、このままでは体力がなくなり死 んでしまう
お金は服を買うために使ってしまったし、その残ったお金は全てスられた
貴『あそこに…柿の木が……』
力はなくとも根性だけはあったので、頑張って木に登る…が、足を滑らせて木から落ちてしまった
貴『うっ、痛ったぁ〜』泣
男?「大丈夫ですか?」
膝を擦りむいた私に話しかけてきたこの男は、私より年上くらいに見える
貴『あ、大丈夫です!ちょっと木から落ちてしまって』汗
女?「何をしてたの?」
もう1人来た女性が問う
貴『………親が亡くなってしまって、住む場所がなかったんです』
とっさに嘘を着いてしまった、これで『軍から逃げてきました』と言って軽蔑でもされたら嫌だと思ったから
?「「……」」
貴『その後、家を燃やされて…今何にも持ってないんです』
話を
女?「家に、来ます??」
それは意外な回答だった
貴『!!…いいんでしょうか、今日会ったばかりの見知らぬ人を助けても 女?「少し痩せてるじゃない!女の子を1人夜の森に置き去りにするなんて、私にさせないでちょうだい!」
そう言ってニコリと微笑んだ女性に、『この人は信じていいかもしれない』と思った
貴『あ、ありがとうございます…!』
男?「あんたの名前は?」
名前…どうしようか、本名はまだ明かしたくない
貴『あ…な、なぎ、と申します』フイッ
男?「背中に乗りな」スッ
一瞬戸惑ったが、この人の優しさに今は付き合ってもいいかもしれない
未だ鳴っているお腹を隠しながら背中に乗った
━━━━━━━━数分後━━━━━━━
梅「なぎちゃんはどんな食べ物が好きなの?年齢は?誕生日は?好きな遊びは?」
貴『え、とぉ…』
杉「梅、なぎちゃんが困ってるじゃないか、あ、家についたよ」
男の方は杉元さんで女の方は梅子さんと言うらしい
寅「佐一と梅子!それと…そちらの方は?」
梅「この子はなぎちゃん!ねぇこの子、住むところがなくてね、家に住むことになったの!」
貴『え?!住むとは言ってない、です。住んでも、いいんでしょうか?』
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白文鳥(プロフ) - とても面白かったです!お疲れ様でした!! (2020年11月1日 8時) (レス) id: 2314000485 (このIDを非表示/違反報告)
境 - おめでとうございます!! 祝 (2020年2月16日 21時) (レス) id: 7788c7aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆夢腐女子☆ | 作成日時:2020年2月16日 19時