動物達と少女【ゴールデンカムイ】 (ページ36)

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貴方side

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貴『あ！もうでてたんだ！金カムの漫画。買おう買おう！』

友「え、マジ？あたし1冊分しか買えないよ…」

友だちはそう言って料理本を持っていた

貴『じゃあまた今度だね！ザンネン』

友「うぅ～…いいもん！スマホで見るしーー！」

友だちと本屋に寄るのが毎日の日課だった

家に帰って買った本を全ページ読む

貴『今回の話も面白かったなぁ…』

本は良い。私に非日常を味わいさせてくれるし、普段の疲れを忘れさせてくれる

漫画を読むにつれて、登場人物への憧れも増える

貴『はぁ…金カムの世界に行きたいなぁ…』

それはただ単純に、純粋に二次元の世界に行きたいだけだった

貴『Zz (Z )』

目を覚ませばまた同じ日常、ではなく

どこかの家だった

貴『ふ、ふぇぇん！』

体の自由が聞かない…手も足も小さい…！！

もしやこれは……

貴(トリップとか？！)

でもどこの世界に？

？「まぁ、起きちゃった？ごめんねぇ起こしちゃって。あ、お腹空いたでしょ！はい、飲んでいいわよ」

そう言って女の人は私の顔におっぱ………へ？！

貴『んうぅ、うあー』

え、ちょいまちちょいまち私マジで生まれ変わってんじゃん今赤ちゃんなんだねそんでこの人はお母さんってことねおk理解理解

母「あら、お腹がすいて起きたとかではないのね」

？「ん？A起きたのかい？…はは、相変わらず可愛いなぁ～」

そう言って頭を撫でる男の人。この人がお父さんかな？

服装を見る限り、軍人らしいけど…この服どっかで見たことある…

貴『あ！あぅあぅ～』(あ！ゴールデンカムイに出てくるあの軍服じゃん！！)

母「なんて言ってるのかしらねぇ～。可愛いわぁ」

そう言って優しく抱きしめてきた

男「示柴(しめさき)中将！また指示の連絡が…」

父「うむ、そうかい。じゃあ行ってくるよ」

母「必ず帰ってくるのよ…」

父「あぁ、分かってるよ」

貴(…やっぱり軍人ってだけで大変なのかな…)

がチャリと音が聞こえたと同時にお母さんは涙を流した

母「う、うぅ…あなた………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

お母さんも、やっぱり辛いのかな…

軍人はいつ死ぬか分からない

お母さんはそれを分かった上で、さっき「必ず帰って」と言ったんだろう