１０４ チョロい ページ4
『...ンガッ、ううん...ん？』
起きて早々外から物音がする。えっもう追い込まれた？！
拳銃を持ち、葉っぱをかき分けて外を見る
『動くな！！』
？「ヒィｨｨ！！お、俺は何も取っちゃいないぞ？！」
外に出れば、私の背嚢を背負ってぷう助に肩を噛まれている坊主の男がいた。いやそれ私の背嚢
あれ、なんかどっかで見たことある顔だ
『...もしや、脱獄王の白石さん？』
前に写真で1度見たことがある。確か脱獄を繰り返してたら網走監獄に収容されて...
ってことは、私いま脱獄囚に出会ってる？
白「チッ、バレたｯ」ﾀｯﾀｯ
『あッッ、待って！！』
後ろを振り向き走り出してしまった脱獄王こと白石。拳銃を軍服にしまい、脱獄王を走って追いかける
『ちょっと止まって！！その背嚢には褌しか入ってないんです！！せめて褌くらい置いてってください！』
白「あんた兵隊なんだろ？褌だけなわけ...」
走っていた脱獄王は速度が落ちていき、ついには立ち止まった
私は脱獄王の横に行って彼の顔を見てみると、目と口が短く横線を描いていた
『あの、同情しないでください』
白「...いや、ごめん。返すよ、」
そう言われて背嚢丸ごと返してくれた。仕方ないやん逃げる前に全部持ってかれたんだから
『あなた、脱獄してきたんですよね？あの網走監獄から』
脱獄王は顔を顰めて、だったらなんだよと呟いた
あまり外出しなかった身ではあるが、まったく勉強していない訳では無い。網走監獄のことくらいはよく知っている
『あそこから逃げれるなんて...
凄いです！！』
白「...へ？」
シワが寄っていた眉は一瞬で無くなり、ポカンと口を開けていた
『私は第七師団から逃げてきたんです。脱走者同士、手を組みましょう』
私は彼の前に手を出して、握手しましょうと言った
しかし出会ったばかりでまだ警戒しているのか、またもや顔を顰めて手を見つめたまま動かない彼
そりゃそうか。相手からすれば私は軍人、いつまた監獄に戻されるか分からないヤツとは近づきたくないのだろう
白「何を企んでるんだ？」
そう言われ、私は考える間もなくすぐに答えた
『脱獄慣れしてるあなたに逃げる
狩り慣れてるのでお金には困らないと思うのになぁ、と聞こえるように呟いて歩き出すと、ちょっと待てと呼び止められた。あ、この人チョロい
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 見守るセミさん» 長くなってしまったお話ですがたくさん読んでいただいて、そしてコメントありがとうございますっっ。新しい話の更新までもうしばらくお待ちください。ﾝﾌﾌﾌﾌ (3月26日 0時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (3月25日 23時) (レス) @page24 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - まめさん» コメントありがとうございますっっ。気に入って頂けてすごく嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってます！ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 一気読みしたものです。マジで設定が好きすぎる＼(^o^)／ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2024年1月3日 0時
