１１９ 足跡 ページ19
月島side
Aが崖から落ちた後、尾形は山の斜面を滑りながらAを追っていったのが見えた
馬に飛ばされた俺は足首を痛め、速く走ることが出来なかった
足を引きずりながら遠回りで崖の下へ行き、まだ残っている尾形の足跡を探す
月「足跡が3つ...馬の足跡はない」
Aと一緒に馬に乗っていた男は崖に落ちなかったのか...？じゃあこの足跡は誰のものだ
厄介なことになった。Aが多く仲間を作れば、捕まえにくくなってしまう。ただでさえすばしっこいのに...
月「早く捕まえなければ」
しばらく足跡を辿ると、1つの小屋があった。外見はボロボロで扉もない
その小屋に近づくと、尾形が1人突っ立っていた
放心状態に見える尾形の両肩を掴み軽く揺さぶれば、床に向いていた視線が少し上へと向いた
尾形の手には血の着いた布が握りしめられていた
月「Aはいたかｯ、何処へ行った！！」
肩を掴む力が無意識に強くなる
なんだか妙にコイツと目が合わない。一体何を考えているんだ
尾「Aは、何処かへ走っていった」
月「...捕まえなかったのか」
尾形は斜め下を向きながら、ただ無言で薄く笑っただけだった
何も言われなくてもわかった。コイツは、Aを捕まえる気なんてなかったのだと
さっきA達が崖に落ちる前、尾形は撃っても意味がなかった馬の首をもう一度撃った理由もそれなのか...
無駄に労力を使ったこと、近くにAがいたのに保護出来なかった悔しさ、尾形の今までの作為的な行動に対しての怒りなど、色々な感情が入り交じり、言い表せられないイライラが頭を支配した
このイライラを向ける対象が尾形しかいない。が、尾形を殴りたい気持ちを抑え、深呼吸をした
月「...時間がない、示柴を追うのは諦める。兵舎へ戻るぞ」
踵を返し、空き家から出た
痛めた足をあまり気にしないよう、川に沿って森の中を歩く。尾形は無表情のまま黙って布を持ち続けている
月「さっきからその布は一体なんなんだ、尾形上等兵」
尾「示柴のものです」
尾形はそれだけ言って、再び黙った
示柴の腕に尾形は発砲していた。血が着いているということは、包帯代わりに使っていたものだろう
月「そんなもの持って何になる」
尾「月島軍曹、あなたが男なら使い方はわかるでしょうに。それに、
これはアイツの褌です」
俺は無意識に尾形の顔面に拳を入れていた
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 見守るセミさん» 長くなってしまったお話ですがたくさん読んでいただいて、そしてコメントありがとうございますっっ。新しい話の更新までもうしばらくお待ちください。ﾝﾌﾌﾌﾌ (3月26日 0時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (3月25日 23時) (レス) @page24 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - まめさん» コメントありがとうございますっっ。気に入って頂けてすごく嬉しいです！ (3月24日 23時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 更新待ってます！ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 一気読みしたものです。マジで設定が好きすぎる＼(^o^)／ (3月24日 11時) (レス) id: faa4b97585 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2024年1月3日 0時
