５８ 棒 ページ8
少女に脇腹を持たれ支えられながら、熊が居た場所とは少し離れたところへ移動することになった
片足立ちで跳ねて移動する度に来る振動は、矢が刺さる方の足へと伝ってすごく痛い
？「大丈夫か？」
『全然大丈夫じゃない...うっ、』
焼けるような感覚と肉が裂けるような痛みを耐え、やっとの思いで安全そうな場所に着いた
？「ここにいろ、アチャを探してくる」
少し盛り上がった雪の上に座り、少女は走ってアチャという方を探しに行った
感覚が少し麻痺してきて、太ももの痛みが鈍くなってきた。大事なところ傷つけてないといいんだけど...
数分もしないうちに少女は息を切らして戻ってきた。隣にいたのは髭を生やして特徴的な傷を顔に負っている男性だった
男？「矢は付いたままか。早く抉って取り出そう」
『え、えぐ、え？！』
そう言いながら男性は腰から短い刃物を取り出した。
『ちょま、抉らなくてもそのまま抜けば...』
男？「すまない、説明不足だったよ。この矢にはトリカブトの毒がついてる。広がる前に周りの肉ごと取らなければならないんだ」
『そ、そうなんです、か...』
少し間を開けて、いいかい？と言われる。抉るって...抉られる痛みに耐えられる自信はない
けど、ここでどんどん弱って死ぬのもみっともない気がした
『...お願い、します』
ワンチャン足麻痺ってるから意外と痛み感じないかもしれない、と思った自分はほんとに愚かだったと思う
想像より遥かに痛かった。書き表わせって言われても該当する言葉が思いつかないほどに
熊の鳴き声よりも恐ろしい声を出していたと思う。女の子怖がっちゃってる...ｺﾞﾒﾝﾈ
『ﾋｭｰ...っゲほ、うグッ、あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ず...』
叫びすぎて枯れた声が出てきた。喉がちょっと痛い...
男？「私が住むコタン、村で少し休むといい。歩けるかい？」
私は近くの木に捕まり、頑張って立ち上がる
『な、なんとか...なにか杖になるものがあれば、歩けると思います』
？「これはどうだ？」
少女が持っていたのは私の身長の3分の2くらいの長さの、特徴的な形状の棒だった。なにそれどこから取り出したの？((震))
？「ストゥだ。制裁を与えるための棒だが、使っても問題ないだろう。使え」
少女の身長より大きな棒を片手に笑顔で渡された。制裁の棒をそんな笑顔で渡してくる人初めて見たよ私
いやそもそも制裁を与える棒って何？！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
