９９ 逃走 ページ49
ＮＯside
月「示柴少尉が逃走しましたｯｯｯｯ！！」
硝子が刺さった靴が血で滲み、廊下には月島軍曹の赤い足跡が付いていた
鶴「総動員で追いかけろ。後に私も合流する」
月「はっ」
表情には出していないが、足の違和感も気にならないほど興奮状態の月島。
廊下で指示を叫ぶ声が響き、迅速に班を作っている軍人達
鯉「行くぞ！！」
鯉登少尉の指示で人を乗せた馬たちが次々と馬房を飛び出す
第七師団の行動は、前々から計画されていたとしか言いようがない速さでAを追うための準備を整えていた
数十頭の馬を走らせると、手分けして街を駆け巡りはじめる彼ら。街の人たちには少しも目もくれず、軍の馬にぶつかりそうになる人々が道の端へ避ける
軍1「いたぞォ！！！」ﾊﾟｧｰﾝ
1人の男がAを見つけ叫んだ
銃声がなると同時にAは後ろを振り向いた。追いかけてくる第七師団の団員に青ざめ、前を向き直した
『もう追いつかれた...！』
街を歩く人々を華麗に避けながら、巨体の馬を乗りこなすA
第七師団に追われているのにも関わらず、Aは馬から香ってくる父のような匂いに脳を侵食されていた
父が乗った馬。逢いに行くだけではなく、しっかり父に返すという意思が固まっていた
今日の出来事を思い出すAの目には、光も、第七師団への信頼も、何も残っていなかった
異常な量の食事、Aに対する鶴見中尉の行動
そして、Aを“監視するため”の新しい部屋の贈り物
鯉「止まれッ！！示柴！！！」
さっきの男性の声とは違い、聞きなれた声がAの耳を貫いた事でハッと気を取り戻した
馬に乗った鯉登少尉と、その後ろを着いてくる数名の部下
鯉「この街から出た瞬間お前は脱走兵になるｯ。今からでも遅くない、早く止まれ！！」
巨体な馬は止まる気配がない。ますます距離を離すAに、鯉登少尉は焦っていた
もうすぐで街を出る。その事で頭がいっぱいになって、自然と口角が釣り上がってくる
_____ パァーン
突然、なにか爆発音がしたと同時に、Aが乗っていた馬が倒れ込んでしまった
Aは落馬したが、すぐさま受身を取って倒れた馬を見た
『ぷうすけ...？』
首に開いた穴から血が流れていた。弾程の大きさ。すぐに撃たれたと理解した
銃声がした方を見れば、高台に乗った尾形上等兵が目を細めて笑っていた
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
