９７ 駆け落ち ページ47
勇「か、駆け落ちですか？！」
『言っている意味がわからないのは重々承知です。しかし時間がないんです』
私は勇作さんに、みんなが寝静まったあとに1人で逃げる予定を話した。勇作さんなら話しても止めてくることは無いと判断したから
そして告げ口をするようなこともしないだろう
勇「そんな...て、展開が早すぎます......///」
『...？』
駆け落ちに展開とかあるのかな...誰にも言わずに行方を晦ますことを駆け落ちって言わないの？
顔を赤くしてあたふたしている新鮮な姿を見て、少しだけ笑いが零れた
勇「しかし......すみません、一緒に行くことはできないです」
赤かった顔はいつの間にか元の顔色に戻っており、彼のまっすぐとした視線が突き刺さる
どうやら重要な役割を担っているらしく、ここから出ていくことは出来ないとのこと
『...その役割とは？』
勇「話すことは鶴見中尉殿に禁じられています。本当に申し訳ございません...」
かなりしょぼくれた様子で謝罪されるもんだから、反射的に自分も謝罪の言葉が出てしまった
鶴見中尉...ここでもあの人の名前が出てくるか
『...わかりました。では、今話したことは2人だけの秘密ってことで...内密にお願いします』
少し微笑んで素直に頷いてくれた。告白の返事はもう少し考えると伝えると、何か言おうとしていた口を固く閉じ、ひとつ返事をして部屋から出て行った
『...返事って言っても、なぁ』
勇作さんは多分もうすぐ起こる戦争に行く。いつ会えなくなるか分からない状況で待ったは通用しないのは十分理解している
でも...大切な人だから尚更「とりあえず」は使いたくない。しっかり考えないと相手に失礼だ
時計を見ればいつの間にか夕方6時を過ぎていた。私は馬から布団を取って、隠しておいた背嚢を取り出した
『...バレた』
まずい。かなりまずい
『所持金と武器が、なくなってるｯｯ...！！！』
いつ？いつ盗られた？？
射撃場に行って部屋に帰るまではそんなに部屋を空けていなかったはず
勇作さんと話している間も背嚢が触られるようなことは無かった
押し入れに入れる素振りをして、実は箪笥の裏に隠しておいたのだ
なのに、盗られてる...
『...誰か見てるのか』ﾎﾞｿｯ
今この瞬間も見られているという事しか辻褄が合わない。慎重に行動しなければ、計画が台無しになってしまうだろう
馬の額に触れ、ゆっくりと背嚢を背負った
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
