９３ 背嚢 ページ43
戦争...自分は軍人だから当然行くのは当たり前。だけどさ、普通なにか報告しない？
どこの国と関係悪いから起きるかもーでも良かったし、来月から戦争ですーって言われても良かった
でもこの人たちはこれからも私に隠していくような素振りだ
『色々と準備できてないよ...』
父と会うには馬車で1週間弱。馬車がなかったらそれ以上かかる。「いま私がいなくなったら」ってことは、少なくとも1週間後には出兵されるかもしれない
1週間で覚悟なんて整えられるわけない。やらなきゃいけないんだろうけど
鶴「Aをあの馬に会わせたか？」
月「はい。少し問題がありましたが...ですがどうして示柴閣下の馬を？」
あの馬って...もしかして大きい馬のこと？あの子、お父さんのだったんだ...
あんなでっかい馬よく乗れたねお父さん
って今それどころじゃないって自分
『...ッ』
脳天から魂が抜けるような感覚に陥り、足が震え出す
地面に腰が着きそうなところで意識は戻り、そのまま続くであろう会話も聞きたくなくて、そそくさと部屋の前を通って去っていった
鶴「ん？誰か部屋の前を通らなかったか？」
尾「..服を見るに、鯉登少尉かと」
『はぁ...まじかぁ』
自室に戻ってきた
頭の中でさっきの会話が脳を侵している
『鬱になりそ...』
私は日本兵だ。戦うのなんてお易い御用よ
今まできっっつい訓練をしてきた。狩りもして射撃の腕もあげた。飛んでくる銃弾を切れる程の剣術の自信もある
でも正直...怖いな、戦争
実際に戦争を経験したことない若造が戦場に立っても死ぬだけなんじゃないかな...
ましてや、こう見えて私は女だ。筋肉ニキの群れに溶け込めるわけない。真っ先に狙われてしまいそう
『...絶対お父さんに会いにいく』
戦争に行きたくない言い訳に聞こえるかもしれないが、今はお父さんに会わなければ。最初から会う予定だったのだ。今さら気持ちなんか変わらない
『お父さんに会う、これは絶対。戦争のことについては部下に場所を聞いてあとから向かう。よし、計画はおっけ』
あとは実行日...
戦争まで1週間もないと思うから出発は早い方がいい。今日の夜だ。みんなが寝静まった頃に出かけよう
そうと決まれば、早速支度をしなければ
鯉登少尉に借りた服から自分の服に着替え、押し入れの奥にしまった新品の背嚢を出して、お金や下着など必要最低限のものを詰め込んだ
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
