９０ 冷笑 ページ40
月「大丈夫かｯ、体調は、」
『だ、大丈夫です。尾形のお陰である意味スッキリしましたし...』
月島軍曹の顔から力が抜けていくのが分かる。軍曹はさっきまであった眉間のシワをほぐし、尾形に向き合った
月「なぜ示柴少尉にこんなことをしたんだ」
軍曹がもう一度尾形に問えば、
その視線は私を貫き、冷たい瞳の奥に亜空間が広がっていた
尾「...ただじゃれていただけです。嫌がってもいませんでしたよ」『おい』
尾「なんだ、気持ちよさそうな顔してたじゃねぇか」
『いやバリバリ苦しんでましたけど？！』
ダメだこの人妄想が激しい
何言っても変な方向に喋られると思い、汚物が着いた軍服を脱ぎながら口を閉じた
月「...このことは鶴見中尉に報告する。尾形は
『え、終わりなんですか...』
月島軍曹は尾形から距離を離すように私の腕を引っ張る。1人取り残された尾形を見れば、相変わらず無表情で怖い
大通りに出て、軍曹に言われた通りに早足で馬の元へ行く。降りてる時は手網を引いたら素直に着いてくるほど大人しいのに...
『...君はどうして暴れたの？私の事が気に入らなかった？乗り方、変だったとか、』
馬に話しかければ、こちらを見てつぶらな瞳を向けられる。なんか...私の攻撃力が下げられた気分になった(((
馬の顎下を撫でると、馬は私の手を舐めた。暖かい、生き物特有の高い体温が、自分の手の甲に伝わる
月島軍曹の隣に行き、2人で馬を引いて歩く
月「...俺が先に追いついていれば、お前が苦しい思いをせずに済んだのにな...すまない」
どうして謝られているのか正直分からなかったが、さっきの光景を見たら気まずくてとりあえず謝りたいのだろう
『いいんですよ、私も油断していたから、さっきの出来事を招いてしまったんです』
月「そうか...」
月島軍曹は眉を下げて目を伏せている。あまり気にしないで欲しくて肩をぽんと叩く
『私はへっちゃらですよ！だからそんな顔しないでください軍曹』
親指を立てて片目を閉じれば、軍曹は優しく微笑んだ
『それより、俺に着いて来いって、これからどこへ行くんですか？』
月「...あなた1人で行動したら危ないと判断しましたので。共に兵舎へ戻ろうかと」
急に敬語になって驚きながらも、一緒に兵舎へ戻った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
