８７ 馬 ページ37
『あなた達が無駄に食べさせなかったら、訓練も喜んでしてましたよ』
膨れた腹を優しく撫でながら、眉間にシワを寄せて月島軍曹を睨む
月「鶴見中尉殿の指示でしたので。私は従ったまでです」
『私が吐きそうになるまで食わせろって指示ですか？そんなおかしな指示聞いたことないんですけど』
月「...私も初めて聞きました」
まぁそうだろうなｯｯ！！！
私でもそんなことさせないし...なんでそんなこと、鶴見中尉殿は月島軍曹達に...？
今はさすがに無理だ。午後の訓練から参加すると言うと、どうしても参加しろと鶴見中尉殿に言われているらしい
なんか今日の中尉殿鬼畜過ぎじゃない？完全にいじめよなこれ
『見学だけでもいいっすかね』
月「なんでもいいと思います」
かなり適当な返事が帰ってくる。月島軍曹は中尉殿の指示に乗り気じゃないのかな
まあ実質部下である私を彼が喜んでいじめるなんてことはしないだろう
...そう信じてる
これ以上駄々をこねても結局は連れていかれるだろう。無駄に体力を消耗したくないので、さっさと支度して部屋を出た
今日の訓練は乗馬らしい
馬に乗りながら銃を扱う訓練。銃の訓練なら参加しますっ
一人一人が自分の馬を連れて来る中、私はただ突っ立っている
今まで新卒扱いだったから野間さんと馬を共有していた。共有っていうか借りてるだけなんだけど
野間さんは今馬で街を巡回中。つまり自分の馬がいないってことだ
月「今は馬の空きがないので、コイツを使ってください」
そう言って月島軍曹は、私の身長×2くらいの、大きな馬を引っ張ってきた
『...え、私こんなデカい馬乗れる気しないんですけど、』
私の頭のてっぺん辺りに鞍がある。これ、届かんよな
馬のたてがみを掴み、足を引っ掛けるところを利用して登ろうと試みた
だが、案の定高すぎて足もかけられたもんじゃない
『...助けてください尾形上等兵』
尾「なんで俺が」
近くにいたから仕方ないですわ
嫌そうな顔をした尾形上等兵だったが、私を軽々と持ち上げて肩車をしてくれた
そのおかげで簡単に馬に乗ることができた
『ありがとうございますあぁああああ』ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
馬が大きく足踏みをしながら首を上下左右に振り始めた。完全に拒否されてるな私
月「大丈夫かｯ！」
『た、多分大丈夫で、あちょ！まっt、』
馬は言うことを聞かず、突然走り出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
