８１ 森 ページ31
鯉「美味い！！Aにしては上出来だ！！」
『高い醤油と酒を使っているのでね。あと一言多いです』
捕った鹿の皮を広げて鞣し、せっかくなので彼に食べてもらいたいと思って、持ってきた調味料で角煮にして一緒に食事をした
焚き火を囲って食べていると、急に冷たい風が頬を触った
『...また冬がやってきますね。この前まで冬だったのに』
時間の経過が早い...早すぎる。と呟けば、歳とったんじゃないか？と真顔で言ってくる。よく女性にそんなことが言えたもんだな...
...そうだ、わたし誰にも女だってこと言ってなかった。てへっ☆
鯉登少尉の口に野草を詰め込み、空になった飯盒を片付けた
『たらふく食べましたね〜。お腹が破裂しそうです。さ、用事も終わりましたしそろそろ森を出ますか』
鯉「ペっ！に、苦い......なあ、その皮は何に使うんだ」
タンニンで軽く鞣した毛皮を畳んでいると、ふとそう言われた
『この皮は街で売りに行きます。いつも行っているお店があるので、今からそこに向かいましょう』
焚き火に砂を掛けて消そうとしたが、なかなか消えず苦戦してしまう。すると鯉登少尉も一緒に砂を蹴って火に掛けてくれた
『ちょ、口に砂が。飛ばしすぎでs、ﾌﾞｯ、ﾍﾟｯ。まっt、ﾍﾞｯ、す、すとっぷ！消えたんでもういいです！』
鯉登少尉の足を掴むと、やっと砂を蹴る足を止めてくれた。さっきの野草のお返しってか...
彼の顔を見てみれば、いつの記憶か分からない近所の男の子と同じ悪い顔をしていた。誰だこの記憶の男の子
荷物は何故か持ってくれると言うので、遠慮なく背嚢を預ける。もちろん、歩兵銃と軍刀は身につけておく
『今日はあまり良い値で買い取ってくれなかったなぁ...』
手元に銭が入っている袋を乗せ、ジャラジャラと音を鳴らして兵舎へ帰っている
エゾオオカミが絶滅してから、最近では鹿の大量発生が起こっているらしい。それで毛皮も大量に取れるもんだから、価値が少しずつ下がっていっている、と
『はぁ...あ、鯉登少尉。あそこで一休みしましょう』
私が指を指した先には、みたらし団子を売っている甘味屋があった
鯉「ま、まだ食べる気なのか」
『おやつは別腹ですから』
鯉登少尉の腕を引っ張れば、少しキツそうな顔しながら足を動かして着いてきてくれた
席に座り、机に置かれた団子を頬張った。鯉登少尉も1つ手に取って食べると、美味しいと言って優しく微笑んだ
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
