７４ 憩い ページ24
食事が終わり、これからの予定の準備を進める
今日は柔道場で月島軍曹に教えてもらった体術を部下たちに教えるつもりだ
勇作さんが訓練風景を見学しに来るらしいので、早く柔道着に着替えて柔道場へいきたいと思いマース
『...あれ、柔道着が見当たらん』
確かに箪笥に入れて置いたのに...まあ、軍服でも動けるし、このままの格好でいいか
肩にかかるまで伸びてしまった髪を、いつもより高めに結び、軍帽をもって柔道場へ向かった
『〜〜〜。そしてこう！です』ﾊﾞﾝｯ
畳を巻いてから縦に置き、帯を付け、その帯を掴んで畳を床に目掛けて投げ飛ばした
『私もまだ完璧ではないですが、月島軍曹を飛ばせるようになりますのでぜひ覚えてってください』
冗談で言ったつもりが、教えている部下たちの顔が真っ青になっていく。ちょ、冗談だってば私だって月島軍曹を吹き飛ばしたら殺 されるくらいわかってるから
ある程度部下も技に慣れてきた頃に、次は私と一試合をさせてみる
部下との体格差がヤバかったが、上司という立場なので部下に負けてはいけない。心臓を地面に突き刺すようにと垂直に立ち、重心を固定して挑んだ
部下「フンッッ！」
『ｯｯｯ！！』
互いが互いの肘と襟を持つ。相手は私を左右へ揺らして倒そうと力を踏ん張りだした
その時、ちょうど勇作さんが柔道場へ入ってきたのが目に映る。それに気を取られ、私は姿勢を崩して地面から足を離してしまった
何とか地面につけようと、相手の力に身を任せながら空中を飛び、一回転をして着地した
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ
部下「あ、」
『あっ、』
訓練を終え、私は兵舎の外にある腰掛けに座って、肘と襟部分が破けた軍服を直していた
刺繍なんて何年ぶりだろうか。不意に母に初めて教えてもらった日を思いだしてしまう
『懐かしいなぁ...』
尾「何を懐かしんでるんだ」
『ﾝｷﾞｯ...な、なんだ尾形上等兵か』
私が見上げる前に素早く隣に座り、こちらを向きもせずにまた、何を思い出していた、と問われる
『母ですよ、私の。尾形上等兵の故郷の言葉で言うと、えーと...おっかあ？ですよ』尾「言い直さんでもわかる」
そう話しながら針を進める。私の独り言だとはいえ、なぜ独り言に興味を持ったのだろう。そしてなぜここにいるんだろうか
ここは兵舎の裏で、人の通りもない。ましてや軍の者も全くと言っていいほど来ない。私の憩いの場所と化していた
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
