７１ 厠 ページ21
なんだ、またバカにしに来たのかこの人は
『掃除ですよ。厠掃除の当番』
尾「ははぁ。少尉に昇格したって言うのに雑用は変わらないんだな」
『なっ、雑用って...んな事言う暇があれば手伝ってくださいよｯ。暇でしょうに』
真顔で嫌だと返されて少しムッと来たが、いいことを思いついた。へへっ、今回ばかりは尾形くん...私の言いなりになるがいいさ！
『尾形上等兵、私と共に掃除をしなさい。これは上官命令です』
尾「は？」
どす黒いおーらを纏う彼だったが、上官命令となれば断れるわけあるまい。彼は思っているより上司の言うことは聞いている。気がする...
やっと上司という権力を使って人に命令することが出来た
だけど、なんか胸の奥がモヤッとする。命令はこれが最初で最後にしよう...
『さぁ、厠前にもほうきは置いてあります。早速行きましょう！』
腕を掴んでグイッと引っ張ってみれば、以外にも素直に歩いてくれた
尾「はぁああ...知ってるか？前に厠の中に脱走兵の生首が突っ込まれていたことがあるんだとよ」
何を話し出したかと思ったら...さては怖がらせようとしてるな？
『そんな話聞いたことありませーん。その手には引っかかりませんからね。怖がらせようたって無駄ですっ』
尾「ほら話じゃないぜ、お前が第七師団に入る前の話だ。実際に見たことがある。悲惨だったなぁ、俺はソレの後始末を頼まれたんだ。たまたまそれを見たのが俺だったもんでな。上官に言われて1人で片付けようと近づいた時だった。
白目を剥いていた目玉が黒い部分をゆっくりと見せてきたんだ。その目は、己の胴を探すように目玉だけを動かして周りをものすごい速さで見回した。
そしてついに目の前にいる俺を睨み、口元が裂けた顎を動かして、
...そう言って消えていったんだ」
『...その生首は、どこに行ったの』
尾「さあな。だが、まだそこに住み着いているかもしれねぇな」
んぅよし、帰ろう☆
踵を返して立ち去ろうとしたら腕を掴まれて前へ進めなくなった
尾「掃除はどうするんだ、少尉どの♡」
『くｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯ...はぁ、1週間掃除するのも嫌だし、仕方ない...』
腕を組んで引きづられるように連れて行かれた。結局はこの人の思うつぼになってしまった
必死に柱や廊下の角を掴むが、ついに噂の厠に着いてしまった...
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
