５３ 藁の的 ページ3
ただ1人、黙々と歩兵銃と遊んでいた
藁で作った自作の的に標準を合わせて、一息つく
槓杆を操作し、引金に中指を掛けながら
心の準備が整ったあとの間もなく、すぐさま引金を引いた
静かな空間にひとつの銃声が爆音で聞こえた。未だに音の大きさには慣れなくて体が飛び上がってしまう
『そろそろ慣れなきゃいけないのに...』
尾「まったくその通りだ」
『ｷﾞｬｯ』
いつの間にか真後ろにいた百之助に驚き、自分の足が引っかかって尻もちをついた
尾「ははぁ、１ヶ月以上経っても慣れないか。可哀想なもんだ」
そう言われながら手を差し出された。変な声を出して転んだ恥ずかしさがあったので自力で立つ
『仕方ないじゃないですかっ。慣れないもんはなれないんですから。それに的には当たってるんで結果オーライって感じです』
服をはたいてドヤ顔しながらそう言うと、呆れられたような顔をされた。何故
ハッと我に返り、そういえば百之助に怒っていることを思い出した
『一人にしてください。集中したいんで』
藁の的の近くに行き、その的の前に板を立てた。さっきの場所に戻ってうつ伏せになり、次は下から狙う
的は上の部分の5分の1ほどだけしか見えておらず、ちょっと板の高さを間違えたかもと思ったが、立て直す行為自体が恥ずかしく感じ、そのまま伏せて続行することにした
尾「お前があの的を当てられるか見ててやるよ」
私が左撃ちなのを知ってなのだろう、伏せている私の斜め右後ろに座ってくれた
気遣いができていい人、と思ってはいけない。この人は私の心を傷つけたんだぞっ。こんなんですぐ気を変えるな私っ
百之助のことは一旦忘れてもう一度集中し、銃口の高さを微調整する
さっきから集中しすぎて目が乾燥してきたので、少しの間目を閉じてみる
やばい...地面が絶妙に温かくて眠りそうだ
ガクガクとなる首を固定するべく、遊底の上に顎を載せた
しかしどうも眠気には勝てず、諦めて銃を離して仰向けになった
『おやすみなさい』
尾「ここで寝るな」
百之助に足をつつかれるのもお構いなしにそのまま眠ろうとした
すると急に腹の上がものすごく重くなり、一瞬で眠気が吹っ飛んだ
百之助が、私の上に跨っていた
『...へ？』
急なことに何もできずにいると、馬乗りしている百之助はニヤリと笑った
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
