６７ パラパラ ページ17
『この書類...全部書き直した方が早いな』
まるで1歳にも満たない子供が書いた絵のような文字がズラズラ並べられている。適当にも程があるわこれ...
『...そういや最近絵なんか描かなかったなぁ』
試しに窓の外に映る景色を、使わない書類の裏紙に残してみることにした
馬車を運転するおじいさんやそこらを走る犬、それを楽しそうに追いかける子供。絵に残すには平穏なものがいいだろう
棚の奥底に眠っていた木炭の塊を取り出して、脳裏に焼き付けた光景を早速描いてみる
『描けた！』
裏紙を小さく正方形に切って、全ての用紙に絵を描き終えた
その時、静かな部屋に扉が3度軽く叩かれる音が響いた
片足飛びして扉の近くまで行き、はーいと返事をすれば声が聞こえてきた
尾「俺だ」
『尾形上等兵ですか。なにか？』
扉越しでの会話が気に食わないのか、ドアノブを捻って開けようとしてくる。私いま絶賛引きこもり中なんで開ける気なんてｱﾘﾏｾｰﾝ
尾「おい開けろ」
『ご要件があれば扉越しでよろしくお願い致します』
尾「小銃で鍵穴撃って開けるぞ」
『わかりました開けますから勘弁してください』
新しい部屋の扉を吹き飛ばされたくはないので、仕方なく鍵を開けて部屋へ入れてあげた
ズカズカと入ってきてはボフンとベッドの上に座った尾形上等兵。しまいには自身の頭を撫であげて鬱陶しい顔で見てくる。なんなんだコイツｯｯ
『態度悪いですよ尾形上等兵』
尾「ついに俺にも上等兵呼びか。随分と偉くなったもんだな少尉殿」
嫌味ったらしく言われて言い返そうと思ったが、ため息をついて改めて要件を聞いた
『...それで、どうしたんですか』
尾「..........................................やっぱりなんでもない」
いやなんの間だったのｯ
脅されるほどの内容かと思えば、ただただ私に嫌味を言いに来ただけかこの人...
尾「これお前が描いたのか」
陰で2度目のため息を吐いてから尾形上等兵の方を向けば、先程描いた絵の1枚を指先で持っている
『暇だったんで少し...貸してください。まだできてません』
彼が持っている紙を取って束に重ね、上部分を糊でくっつけて仕上げた
『紙の端を持って1枚1枚弾くんです。するとほら、絵が動いてます』
パラパラっとめくっていくと、私が窓の外で見た風景が動いて見えた。良かった、成功した
尾「ほう...そのまま春画も描いてくれよ『絶ッ対描きません』
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
