６４ 観客 ページ14
鶴見中尉殿にだけは見られたくなかった...こんな所を親代わりのような上司に見られるなんてぱわはらにも程がある
ここにいる部下達や月島軍曹と宇佐美上等兵のみならず、噂を聞きつけてやってきたのか、どんどんと観光客が増えた
尾「見に来てやったぜ」
『見にこないでください？！』
見世物じゃないです！！と叫びながら体を振り回してなんとか抜け出そうと頑張る
しかし結びが固く、腕を自由に動かすことも叶わなかった
鯉「は、はしたなかｯ...///」
観客の中には顔を手のひらで隠すが、チラチラとこちらを指の間から見るおとのしんさんもいた
『はっ！お、おとのしん！助けてｯ』
年上の方を呼び捨てするのは気が引けたが、こんな機会を逃してはいけない。名前呼びに弱いおとのしんさんは宇佐美上等兵や百之助と違い、純粋に助けてくれる情を持っている
彼は私に目を向け、アワアワと口を動かしたあとにこっちに歩み寄る。今回も助けてくれるかもしれないと思った
鶴「鯉登少尉」
不意に鶴見中尉殿に声を掛けられたおとのしんさんは足を止め、中尉殿の方へ向かった
そして耳元で何を囁かれたのか知らないが、神妙な顔をしながら中尉殿の隣でただこちらを見上げるだけだった
『もう名前呼びなんてしてやらねぇえええ！！！』
唯一の希望も絶たれ、反抗を含む叫びを最後に私はただ力なくしょぼくれるしかなかった
柔道場の窓から差し込むみかん色の日が顔に当たって目が覚めた。いつの間に寝てたんだ、今は夕方の何時頃だろう
月「こんな状態でも寝れるなんて驚きです」
『おわっ、居たんですね...』
真後ろから聞こえた声に体が飛び上がる。縛られているため後ろは向けなかったが、月島軍曹の声だ
月「夕食です示柴少尉殿。お持ちしましたので食べてください」
体を揺らして軍曹の方を見ると、ホカホカのご飯を持っていた。ま、またあなたに食べさせられるんですか...
『とりあえず縄を解いてください。この結び方って米俵に使うんですよ。私米じゃないです』
月「米のようなものでしょう」『何言ってるか分かりません』
ダメだ絶対解いてくれないわ。なぜ微笑んだ顔で匙を口に押し付けられるんだろうねぇこの人
口元に運ばれるソレを意地張ってでも食べないようにした。食べたいけど食べたらこの人の思惑通りになってしまうｯ
月島軍曹はやっと諦めてくれて、匙に乗った夕食を1口食べた。それ私のじゃ...
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 金カム大好きさん» コメントありがとうございます！続編の方はお話をもう少し追加したら一般公開にしようと思っています汗もうしばらくお待ちくださいませm(_ _)m (1月3日 20時) (
レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
金カム大好き - 読むのがとても楽しみです！！どんな展開になるのかとドキドキしてます！失礼ですが続編を見たいんですがパスワードが分からなくて読めないんです。大変恐縮ですがパスワードを教えて貰ってもよろしいですか？ (1月3日 18時) (レス) id: 2c45cd5820 (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - 山本ル腐るさん» どんな展開にしようか...私もドキドキしてます(*´艸`) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
☆夢腐女子☆(プロフ) - かささん» コメントありがとうございます！！お話をもっと面白くできるよう頑張りますっ(*´ `*) (1月2日 9時) (レス) id: 8f82e0922d (このIDを非表示/違反報告)
かさ - 毎日楽しみにさせてもらっています！！！これからも頑張ってください！ (1月2日 1時) (レス) @page47 id: c83b847a2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆夢腐女子☆ | 作成日時：2023年8月7日 8時
